地雷撤去隊 THE GROUND(1997年) | 勝手に映画紹介!?

地雷撤去隊 THE GROUND(1997年)

地雷撤去隊 THE GROUND

 

2月13日に商品販売の終了、3月31日に購入済み商品の視聴ができなくなり、サービスが完全に終了する動画配信サイト“GYAO!”で旧作110円レンタルを実施中…この機会に、有料無料問わずアマプラの方で配信されていない、見逃し作品を見ておこうと色々と物色。ちょっと前に、室賀厚監督の旧作Vシネを3作ほど鑑賞したんだけど…追加でもう1本、「地雷撤去隊~THE GROUND」をレンタルして鑑賞。過去にDVD化もされてるのだが…そちらは室賀監督の「JUNK~死霊狩り」とのカップリング仕様だったので、あえて単独収録のVHSジャケ画像を拝借。

 

カンボジアで、ホテル開発に乗り出した日本企業“ナカムラコーポレーション”…本社から派遣されてきた社員の小森冴子は、アメリカ人の開発部長クライトンの下で、作業現場の指揮を執っていた。そんなる日、目の前で爆発が起き、現地作業員が大怪我。なんとホテルまでの道路建設予定地は戦時の傷跡が残る地雷原だったのだ!作業員たちは危険な場所での仕事を拒否、小森も工事延期はやむなしと判断するが…工期を守るため、部長は作業の続行を命じる。そして、刑務所の囚人に地雷撤去を手伝わせることに。中には日本人の囚人アキラもいた…。

 

作品の内容は知ってたけど、今までちゃんと見てこなかった…この間の3作品も含み、室賀作品は過去にもいくつか見てきているけど、何気に本作が一番の傑作じゃないか?(それはさすがに言いすぎか、本当は哀川翔主演の「DOG FIGHT 野良犬たちの挽歌」がオイラは一番好きかも)地雷と爆弾と、若干、ニュアンスに違いはあるけれども…当時のアカデミー賞で話題を独占したキャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」並みの緊張感。何がすごいって、洋画のパク…じゃなく、オマージュが多い室賀作品で、「ハート・ロッカー」の10年先取りしてる点だよ。

 

危険な作業に囚人をあてるという発想は…囚人を戦地に送り込む戦争映画の「特攻大作戦」あたりの影響なんだろうなとは思うけど、こういうベタな設定も、この作品にはよくマッチしていた。作業の失敗により、虫けらのように、囚人たちが吹っ飛ばされる…それを日本企業の看板背負った外国人幹部が屁とも思わず高みの見物。何か文句を言われれば、日本人特有のビジネスでの矜持を変に解釈して、押し付けてくるから…これがまた、見ててイラっとさせられる(笑)自然と、罪を犯して服役しているはずの囚人たちを応援したい気持ちになってくるんだよなぁ。

 

数少ない日本人キャストの1人、主人公の囚人アキラを演じるのは室賀作品の常連でもある江原修(現・江原シュウ)…いつもは小沢アニキ(小沢仁志)の舎弟みたいなポジションも多く、ヘタレな印象が強いけど、本作の江原修はめっちゃイケメン、やたら男前やん(カンボジアで捕まる前は、日本で結婚詐欺を働いてたという設定もうまくハマってる)…ただ、さすがに地雷原を目の前にし、精神的に追い込まれ、過去のトラウマにも悩まされたりと、“いつもな感じ”もちゃんと併せ持っていて、そこを乗り越えていくドラマも、なかなか胸熱で、最後は痛快さも味わえた。

 

DVDではカップリング仕様になっている(地雷撤去隊~THE GROUND/JUNK~死霊狩り [DVD])…「JUNK~死霊狩り」も見たかったのだが、GYAO!では扱ってなかった、残念。ちなみに、画像を拝借してきた、Amazonのマケプレで扱ているVHSの掲載商品名も“地雷撤去隊~THE GROUND/JUNK~死霊狩り”ってなってたんですけど、コレは誤り…収録は本作1作のみ。たぶん、業者が収録内容も確かめずに、同じタイトルのDVDの情報をコピペして、間違って登録しちゃったんだと思う。今さらVHSを買う人も少ないだろうけど…購入時は注意してください。

 

 

監督:室賀厚

出演:江原修 諸波みなこ J・B・ベイカー マーティン・ウォーカー 山下真広

 

 

【VHSソフトの購入】

VHS 地雷撤去隊~THE GROUND

THE GROUND 地雷撤去隊






 

人気blogランキング 参加中 -クリック- ご協力ください!