処刑ライダー(1986年) | 勝手に映画紹介!?

処刑ライダー(1986年)


2月の終わりに、ハードオフでまとめて入手した中古ソフトの最後…レーザーディスクで「処刑ライダー」を鑑賞。日本で未DVD化、未ブルーレイ化の作品を中心に中古を購入してきたんだけど、この作品は既にブルーレイでも出てますね(ジャケ画像はオイラが購入したレーザーディスクですが、タイトルのリンク先はブルーレイをチョイス)。ただ、やっぱり…手に取った時のジャケのインパクトが強烈、迫力がありまして、かっこいいなぁといわゆるジャケ買い。DVD、ブルーレイを持ってなかったので、108円でコレクションできるならレーザーディスクでもいいかなと。

アリゾナの小さな町ブルックス…不良グループのリーダー、パッカードは、ジェイミーという青年の恋人ケリーを自分のモノにするため、ジェイミーを襲撃して、殺してしまうという事件を起こしていた。事件の詳細を知らないケリーは、その後もパッカードにしつこく言い寄られる。ある日、ケリーの前に、バイクに乗った流れ者のジェイクが現れ、親しくなるが…嫉妬に駆られたパッカードが目を光らせていた!同じ頃、パッカードたち不良グループの前に、謎の黒いターボ・インターセプターが現れ、カーチェイスを挑み、次々に事故死させるという事件が起きるが…。

確か、日曜洋画劇場だったと思うんだけど、かなり昔にテレビ放送で見て以来…パッケージソフトで通しで見る、字幕版でちゃんと見るのは今回が初めてだった。今見ても、なんだかよくわからないところがある。そもそも、アクションなのか、ホラーなのか、サスペンスなのか…それこそファンタジーなのか(原題の“The Wraith”は精霊の意味)、ジャンルも曖昧なんだけど…迫力のカーチェイスと、何もかも木っ端みじんに吹き飛ばす爽快感ある爆破シーンの数々など、当時、テレビ放送を見た時の興奮を思い出させてくれる…80年代映画の良さが詰まっていた。

謎の流れ者を演じる主人公のチャーリー・シーンもまだまだ初々しい…今じゃ、お騒がせなただの女好きのおっさん(しかもエイズ感染!)だけど、この頃は甘いマスクのイケメンでしたなぁ。でも、主人公よりもかえって出番が多いように感じる悪役、不良グループのボスを演じたニック・カサヴェテスの方が、今見ると色々な意味で魅力的かなと…。ボンクラな部下を従え、不遜な態度で権力にも盾突く姿など…いかにもって感じだが、殺しまでやっておいて、結局、肝心な“女をモノにできず”…哀れな最期を迎えるという、情ないところが、なんともいえませんね。

チャーリー・シーンとニック・カサヴェテスの共通点といえば“ハリウッドスターの二世”…ニックの方は、問題児だったチャーリーと違い、映画監督としても有名になった。実生活では本作でのヒーローと悪役、すっかり立場が逆転しているな(笑)なんて思いながら、懐かしく作品を鑑賞した。あれだけ殺戮を繰り返し…“ある人物”にとっては、超ハッピーエンドで終わるラストも、なんだか不思議な余韻。現実にもどこからともなく“処刑ライダー”が現れ、振込詐欺とかやってるクソ野郎や、嘘をつきまくってる悪徳政治家を成敗、地球上から悪を根絶してくれないか?


監督:マイク・マーヴィン
出演:チャーリー・シーン ニック・カサヴェテス シェリリン・フェン ランディ・クエイド マシュー・バリー


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