ＵＦＯ －侵略－（２０１１年）
当初は、普通に7日リリースのレンタルＤＶＤを借りようと思っていたジャン＝クロード・ヴァン・ダム出演の最新作「UFO -侵略-
」だけど、入荷日にＧＥＯへ行きそびれちゃったら、その後はいつもレンタル中でなかなか借りれなかった。そんな時に、流行のオンデマンドのお試し視聴、30日間無料トライアルの案内がメールで届き、ＰＰＶの新作映画も1本無料で見れるというので、おまけの楽天スーパーポイント目当てに登録してみた。登録時の詳細
などは前回のブログ記事にて詳細に語ってますので、気になる方は、そちらを覗いてみてください。
ある夜、星空の下でロビンは恋人のダナにプロポーズをし、返事をもらうのだが…ダナには気がかりなことが。それはロビンが、親友でいつもトラブルを巻き起こすマイケルの面倒を見過ぎるからだ。その時も、クラブで用心棒と喧嘩をし、２人は仲裁に入ることに。その後、失恋が原因で悪酔いしたビンセントと、マイケルがナンパしたアメリカ人、キャリーを伴い4人が暮らす下宿先へ戻る。翌朝、マイケルたちが起きてみると、停電が起き、携帯電話も通じず、車のラジオも入らない状況に。町中にある店も営業しておらず、なんだか様子が変で…。
ヴァン・ダムが宇宙人相手に回し蹴りなんて言われてたから…未だに、都市伝説のように残っている、プレデターの中の人＝ヴァン・ダム説（実際は別人）なんてを思い出してしまい、頭の中では「プレデター」のような映画を想像していたんだが…あれ、なんか違う。つーか、ヴァン・ダム全然出てこねーし。冒頭、プロローグ的な導入部分で、ワンカット、数秒写った後は…十数分に１回程度、同じようなカットが挿入されるのみで、実際に話を転がすのはカップル2組＋その仲間の男1人。こいつらが、宇宙人の襲来を受けて右往左往する様が描かれる。
その前に…ヴァン・ダムもなかなか出ないのに、肝心の宇宙人もなかなか出てこないんだもん、嫌になっちゃうよ。クラブで、男と女がいちゃついてる様子を延々とくどく見せるオープニングからして辟易。ブサイクな男女が、星空の下でポロポーズなんてどうでもいい話と並行するように、ちょっとイケメンだが、やんちゃな雰囲気のあんちゃんが、１人のセクシー美女を必死に口説こうとしている。男の方が、ピアース・ブロスナンの息子でどうやら休暇中の軍人？女の方がヴァン・ダムの娘…二世俳優同士の共演だったのねん。で、仲間の男がもう1人いる。
クラブでハメをはずし喧嘩なんかもしたんだけれども…プロポーズをしたカップルも、ヴァン・ダムの娘をお持ち帰りした方も、家に帰っておっぱじめる。で、相手がいないのけ者の男は、酔いつぶれて便所でゲーゲーやってる。ブサイクな女の方は、何気に濡れ場でおっぱい出してたけど、ヴァン・ダムの娘の方は、ストッキングを脱がされて、喘いでるだけで…特に目立った露出はなし。そんかし、ブロスナンの息子が、ファックシーンで、ハンケツ状態でした…って、男の尻なんぞ興味ないわい！！そんな風な、若者の日常が描かれるわけですが…。
翌朝になり、少しずつ異変が…まず停電になり電気が使えなくなって、携帯も使えない。でも、まだ何が起きているか、登場人物たちは理解していない様子。ホームレスのオヤジが怪しげな警告を発してきたり、町に繰り出すと…どこの店も営業してなくて、何か様子がおかしかったり…。で、偶然、知人に出会ったブロスナンの息子が、携帯電話で撮影した隕石らしきものが落下してきて、爆発する様をおさめた映像なんかを見させられる。なんか、やばい事態になってるらしいぞと…それでも、どこか半信半疑で、この状況を楽しんだりしてたんだけれど…。
再び夜を越し、朝を迎えようとしていた時に…ようやく姿を現すＵＦＯ…近所の人もみんな外に出てきて空を見上げている。えらいこっちゃということで…まずは何をするのかというと、食糧の確保に乗り出す！しかし、スーパーはまだ開いておらず、店の前には人だかりの山が！なんか、このあたりは災害時の行動と一緒だね。日常が崩壊し、心無い輩は、この時とばかり暴徒と化し始める。まぁ、ブロスナンの息子は荒っぽい性格の軍人だから、そんな連中とトラブルも起こしたりして、他のメンツが巻き込まれてしまうような場面も。
その後は逃げるための準備をするのに、何組かに別れてそれぞれ別行動となり、ようやく宇宙人（？）が襲ってきたり、人間同士で争ったりと、動きがある。まだ、ヴァン・ダムはちゃんと出てこないんだけれども、ブロスナンの息子が、制服警官とどつきあったり、ヴァン・ダムの娘もそれに加勢し、父親譲りのアクションを見せたり（実は、これが後の伏線に！）みたいな場面がある。で、主人公グループに、犠牲が出たり、軍人が助っ人に加わったりして、だいたい1時間16分くらい経った頃だろうか、ようやくヴァン・ダムの出番となる。
なんと軍人マイケルの頼れる叔父さんということで…主人公メンバーから慕われている人物が、ヴァン・ダム。で、この人も元秘密情報部のスパイという経歴を持っており、何気に宇宙人に関する情報とかも持っているなんて情報通で…。そこから先が急展開…実は、宇宙人も人間の容姿に化けてスパイしてるなんて話になり、いよいよヴァ・ダムが宇宙人と対決する。でも、先述の設定どおり容姿は人間の宇宙人。つーか、やっぱりお前かで…何気に親子のアクション共演も見せる（笑）その後のヴァン・ダムがアレするシーンと合わせて爆笑必死！
侵略してきた宇宙人も悪い奴だが、極限状態に陥った人間同士も醜いもんだねという…なんとなく、この手の作品に共通するテーマがあり、長年連れ添った友人でも、どさくさにまぎれて何をしでかすかわからないと。失恋して、悪酔いして、グダグダしていたのけ者のビンセントが急に男になります。男らしいんじゃなくて、男になるんです（笑）前半のダレ場を挽回するようなシーンもあるっちゃあるんだけど、かえってヴァン・ダムの出演を隠してくれた方が、意外性があって、もっと素直に楽しめたかも。ヴァン・ダム作品として見ちゃうと、厳しい評価になるね。
監督：ドミニク・バーンズ
出演：ショーン・ブロスナン ビアンカ・ブリー サイモン・フィリップス ジャン=クロード・ヴァン・ダム
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