英語例文 非対格動詞 語彙概念構造 there構文 機能英文法 中間構文 | 学習塾・家庭教師 秋田市 泉 保戸野 英語の英学ゼミ ブログ

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秋田市の学習塾です。2014年6月1日にOPENしました。
学習支援を通して地域に貢献してまいります。
英語の仕組みに若干詳しいかなと思います。

テレビ番組で見つけた興味深い英文を徐々に貼り付けていきます。こんなにおもしろい英文が出てくるのでテレビ番組観てくださいという宣伝でもあります。

『アニメ おさるのジョージ』
「まいごのオウム」
There were nuts to be tight, light bulbs to be changed, and cables to be replaced.

There was only one more ride to go.

「ホーッホーッ」
There is an owl in there. (there=the jog)

「起きろ~~!」
There had to be a way for George to wake himself up.
there構文を機能英文法から見ると、新規・未知の人・物を登場させる時に、thereを先に置き、新規性の高い人・物をなるべく文の後ろに置くことで情報構造の変化をなだらかにし、唐突さを軽減する機能があると言われています。

「雪男はっけん!?」
It's frozen. (It=a lake)
自動詞のfreezeやbreakを探しています。この文はhasかisか区別がつかないです。hasなら自動詞freezeですが。

「つるつるホッケー」
Tarp's frozen solid.
多分has+過分の縮約だと思いますが、is+形容詞の縮約もできないわけではないらしいです。hasなら自動詞freezeです。

It should freeze to ice by tomorrow morning.(It=the water on the tarp)
このfreezeは自動詞ですね。このfreezeが他動詞にもなって次のように自他交替を起こすわけです。
The wind should freeze the water to ice.
自他交替には動詞や主語などの条件が様々関わってくるようです。この論文が参考になります。
『英語の状態変化動詞の自他交替について』熊澤清美著 学習院大学英文学会誌 2011 84-101, 2012-03-20

「シカさんやめて」
The flowers grew back.
grow backは他動詞としては使えないようなので載せないほうがよいのですが、面白い表現だったので。

「ビルでメロン」
George's plants were growing.

「ひょうたんにカエル」
Gourds are pretty easy to grow.

「はんにんは八ちゃん」

... he didn't want it to break.  (it = a special shell)


「ザラスベゲーム?」

Our oven timer broke.


「わいわいハワイ」

That grows only the Big Island of Hawaii.

(That=the Mauna kea silversword)


「チョキチョキどうぶつ」

They don't grow vegetables.

They grow exotic flowers and unusual plants.


「さるも木になる?」

Trees grow from inside out.


「バキュームモンキー」

Oh, you can unfreeze now.

この文の前にJust freeze.(動くな)が出ていて、その反対がunfreeze。非対格動詞やun+動詞は日本人から見るとおもしろいですね。


「ニコニコニョッキ」

Do you smell something fishy, George?

非対格動詞としてのsmellの話ではないですが、おもしろかったので。この文は自動詞svcと他動詞svoの両方で意味取れませんか。 アニメの中では自動詞svcで使われています。


「ギラギラ」

My lasagna won't cook.

停電でオーブンが使えなくてラザニアができないという状況。これは中間構文ですね。能動文なのに本来目的語位置に入るべきラザニアが主語位置にあり、意味は~されるの受け身。言わば、形は能動態なのに意味は受動態。基本的に副詞を伴うようですが、法助動詞があると無くてもよいとか。cookにはこんな使い方もあるんですね。


「おっかげろー」

🆕The lamp was hot, which reminded George of something.

無生物主語の文。文が主語で関係代名詞非限定用法。



『アニメ パディントンのぼうけん』

「生まれてはじめてのかんじゃさん」

You might hurt yourself.

No one got hurt. <passive>

Does it still hurt? (it=Paddington's left knee)

...and since then it's been hurting rather a lot. (it=Paddington's left knee)

And does it hurt if I do this? (it=Mr.Curry's lower back)


「ミツバチはおともだち」

Being scared is no reason to hurt someone.

上の例文とあわせてhurtの自他交替の連続。この辺は語彙意味論の語彙概念構造(LCS)においては自動詞hurtを[yが傷ついた状態になる]というイベントBとして、他動詞hurtはその前に[xのyへの行為]というイベントAを組み合わせ、AがBを引き起こしたと分析していきます。[[x ACT(ON y)]CAUSE[y BECOME<STATE>]]



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