『恋人たち』本年日本映画マイベスト1更新!二十才の微熱/渚のシンドバッド/身分証明書/収容病棟 | 映画時光 eigajikou

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世界の色々な国の映画を観るのがライフワーク。
がんサバイバー。
浜松シネマイーラの会報にイラスト&コラム連載中。
今は主にTwitterとFilmarksに投稿しています(eigajikou)

『恋人たち』

『二十才の微熱』
『渚のシンドバッド』

『身分証明書』

『収容病棟 前編・後編』



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日曜夜にUPした記事は、
月曜にUPされるなうのまとめ記事に
埋もれますので(苦笑)
週末に参加した映画イベントなど、
日記程度にサクッと書いておきますね。

『恋人たち』は、
今月公開新作映画で一番楽しみにしていた作品。
橋口亮輔監督7年ぶりの新作ということもあり、
期待していましたが
期待値上回る作品でした。
繊細かつ創意溢れる渾身の傑作です!
いつもは劇中人物に泣かれると退いてしまうけど、
主人公の1人アツシの涙に胸が熱くなってホロリ。
作り手の熱意と映画の力をダイレクトに感じた。
今年の日本映画マイベスト1更新!

今までの暫定ベスト1は『野火』と書いてましたが、
今年観た映画振り返ってみると『きみはいい子』
がベスト1かな?
という考えになっていました。
でも『恋人たち』観てまた更新です。(^o^;)
『きみはいい子』呉美保監督、
『恋人たち』のパンフに寄稿してます。

14日(土)初日初回舞台挨拶
テアトル新宿朝9:20~に行き、
監督、キャストのお話し聞きましたし、
この作品は必ず1本で書きたいです。








金曜日にキネカ大森名画座
『恋人たち』公開記念 
橋口亮輔監督特集 学生たち、青い微熱
で、
『二十才の微熱』(1993年)
出演:袴田吉彦
片岡礼子
遠藤雅
山田純世
佐藤恒治
原田文明
大河内浩
石田太郎
入江若葉

↓『二十才の微熱』
袴田吉彦、遠藤雅、橋口亮輔監督共演シーン

↑橋口亮輔監督のイヤな客役すごくリアルです。

19歳の樹(たつる)は、
ごく普通の大学生の生活を送る一方、
アルバイトとして少年売春クラブで身体を売っている。
家族からも友達からも距離を置いて付き合いながら、
常に優しい彼に、大学の先輩・頼子と、
売春クラブで出会った高校生の信ちゃんは惹かれていく。
(PFF公式サイトより)

頼子役の片岡礼子さんが輝いてます!
優しくて繊細な若者たちの日常が、
リアルに描かれています。
橋口亮輔監督独特のユーモアと
センシティヴな若者たちの描写が
今観ても素晴らしい。

『渚のシンドバッド』(1995年)
出演:岡田義徳
草野康太
浜崎あゆみ
袴田吉彦
山口耕史
高田久実
勇静華
根岸季衣

↓『渚のシンドバッド』予告動画


現代の高校生たちの奔放な愛と友情を描く。
17歳の伊藤修司は、同じブラスバンド部の吉田浩之に
ほのかな想いを寄せている。
3ヵ月前に転校してきた果沙音は、
そんな伊藤の気持ちに気が付き何かと彼に干渉し、
けむたがられていたが、
やがて伊藤と二人の間には奇妙な友情が生まれる。
伊藤は吉田に想いを告げるが、
吉田は受け入れることができない。
そして、吉田は果沙音に好意を持ち言い寄るのだったが……。
(ぴあ映画生活より)

こちらもわけありで繊細な高校生たちの
リアルな描写が見事でした。
音楽と主題歌を高橋和也が担当していて、
次の橋口作品『ハッシュ!』では主演の1人。
『3泊4日、5時の鐘』←クリックで私の記事へ
のカメラマン上野彰吾氏が
『渚のシンドバッド』も撮影していて、
なんだか勝手にシンクロ感じました。(笑)

2本とも初スクリーン鑑賞できて嬉しい特集でした。
20年以上前に観た作品はかなり忘れてますし。(;^_^A
この2本を観た翌日『恋人たち』観ました。



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『恋人たち』の次に
角川シネマ新宿で始まった
「ポーランド映画祭2015」
で、監修を務めた
イエジー・スコリモフスキ監督のトークを聞き、
監督が学生時代に制作した長編デビュー作
『身分証明書』(1964年)
監督・脚本・主演:イエジー・スコリモフスキ
を観ました。
午前5時から午後3時までの
その時間の中で突然兵役に就くことにした
ある若者の行動。
大学で毎年制作した短編を繋げた作品ですが、
スピード感、ライブ感のある、
若きスコリモフスキ監督の
創意工夫が溢れていて
反抗心も織り込んだ
貴重な作品でした。
イエジー・スコリモフスキ監督は
恰好良くて素敵でした!
海外の大物監督の話を生で聞くのは初めての体験。
トークの内容などまた記事を書きたいところ。




↓ポーランド映画祭2015 予告動画











『身分証明書』のあと観たのが、
新宿ケイズシネマで開催中
ムヴィオラ15周年特集上映「はしっこでも世界。」
『収容病棟』

↓『収容病棟』予告動画


2013年製作 
香港=フランス=日本合作映画

監督:ワン・ビン
プロデューサー:ルイーズ・プリンス 、 ワン・ビン
撮影:ワン・ビン 、 リュウ・シャンフイ
編集:アダム・カービー 、 ワン・ビン

前編122分、後編115分の長編
精神病患者が1億人を超えたと言われて久しい中国。
その精神病院で撮影された初めての国際的ドキュメンタリー。

昨年体調のこともあり見逃していました。
娘に観ておいたほうがいいと言われていました。
臨場感が半端じゃないスゴイ作品でした。
精神的にやられてしまいました。(゚_゚i)


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ケイズシネマのロビーの展示。
ムヴィオラ特集上映作品のパンフも読めます。



その他、今週観た映画の短評は
明日月曜にUPされるなうのまとめで読めますので、
読みに来て下さいね!('-^*)/









『身分証明書』イエジー・スコリモフスキとワンコ(∪・ω・)