アフター・リュミエールin十三 vol.7 | おきらく映画ファンクラブ

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アフター・リュミエールin十三 vol.7

ピアノ伴奏でみるサイレント映画

「キートンのセブンチャンス」

(1925・米・56分)

「豪勇ロイド」

(1922・米・56分)

鳥飼りょうさんのピアノ生伴奏で

サイレント映画を楽しむシリーズ第7弾

三大喜劇王のキートンとロイドの2本立て

 

いやぁ豪華なラインナップでしたね。

満足感で、おなかいっぱいニコニコ

正直、この時代のコメディ2本立ては

刺激がキツ過ぎて耐えられるかな?

と、心配もあったけどノープロブレム。

 

心温まる家族もの「豪勇ロイド」と

相変わらず体を張るキートンは

激しさと穏やかさのバランスが取れた

プログラムで良かったと思いますね。

 

サザエさん症候群じゃないけど

明日から仕事だわとなる

日曜の午後もロイドの優しさで

ほっこりしました。

 

「豪勇ロイド」のおばあちゃんが

チャーミングで素敵でした。

カントリーマアムの匂いがする(笑)

孫想いの勇敢で優しさ溢れる、おばあちゃん。

私もあんな、おばあちゃんになりたい。

 

「キートンのセブン・チャンス」は

とにかくクライマックスの

チェイスシーンが圧巻。

楽士の鳥飼りょうさんも

肩で息するくらいの激しい演奏。

お疲れさまでした。

ただ私はピアノの音色に

魅了されるというより

盛り上がる音楽と映像に

目と心が釘付けになっていて

上映が終わった時に

ピアノ伴奏つき上映だったと

思い出したくらいに音が

映像になじんでいました。

 

ピアノ伴奏つきサイレント映画上映に

私も参加する機会が増え

慣れてきたというか

サイレント映画の楽しみ方が

最近、分かってきたように思います。

肩の力を抜いてスクリーンに向かい

面白い時は周りを気にせず遠慮せず

大きな声で笑ってもいい。

クライマックスでは盛り上がる音楽と

スクリーンの中の演者の動きに集中。

目と耳と最後は体(心)ごと

どっぷり映画を味わい尽くす。

 

映画をライブで味わい尽くす

ピアノ生伴奏つきサイレント映画上映

これから各地で目にする機会も

増えると思います。

映画を体感する文化として

今後も根付いて欲しいですね。

 

私は月一回サイレント映画を深堀する

イベント「Talk about キネピアノ」にも

参加していますが自分自身でも

もう少しサイレント映画を調べて

「今度はこのサイレント映画を」

なんてリクエストできるくらいに

知識が増えたらいいなと思っています。