拾い物コンフィデンシャル共助、東映映画 やくざと抗争 実録安藤組。 | 東映映画と殺人事件を追いかけるブロガー

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やくざ映画全般、時代劇、馬鹿映画、空手映画が大好き。写真は竜虎一代より鶴田浩二と佐久間良子

「好いた惚れたと、けだものごっこがまかり通る世の中でございます。 好いた惚れたはもともと心が決めるもの… こんなことを申し上げる私もやっぱり古い人間でござんしょうかね。」

 

皆さんこんにちは「傷だらけの人生」を毎日口ずさんでいる高血圧痛風親父です。こちら九州福岡は少しばかり暖かくなり例年のようにステテコ一枚で部屋をぶらぶらする時期がもうそこまで来ているようです。やはり春夏はステテコに限りますね。


「コンフィデンシャル共助」


 

予告編です

 

 

 

思わぬ拾い物

予告編がとても上手いので初日に鑑賞しました。予想どうりよく出来たアクション映画に仕上がっていました。点数で言ったら80点といったところです。大体期待したらイマイチだったというのが多いのでコンフィデンシャル共助の80点は好評価です。家族の描き方がこってりしすぎていて胃もたれしますが(省略してもよさそうでしたが)お国柄が出ていると思えば仕方ないのかも知れません。


ツボを心得ている



私の好みの映画は基本、人が殴り合ったり銃撃戦したり意味もなく爆発したりする中学生が喜ぶようなものが多いです。50を越したオッサンはそれらにテンションが上がるのです。(あがりませんか?あぁやはりあがりませんよね)本作品はそれらを兼ね備えておりますが何よりその見せ方がなかなか上手いのです。ツボをわきまえております。何事もポイントってのがありますがそこを押さえてるのです。




引いて撮る

見せ場としてアクション場面は盛り沢山ですが細かくカットを切らないで、まんま見せています。トニースコットのように目まぐるしくカットをきって目が疲れるようなことはありません。さすかにトンネル内での銃撃戦はカットがいくらか切り替わりますが見にくことは有りません。またカメラを引いて撮ってるので見せ場がキチンと見せ場になっています。近いとなにがなんだか良くわからないこと有りますから。同時期に公開されているマンハントよりも正直上だと思います。ジョンウーごめんなさい。








悪役もグッジョブ




こういう映画に重要なのが悪役です。本作品の悪役もなかなかの極悪ぶりでした。サブのがたいのいい手下もいい味だしておりました。主人公との殴り合いは見せ場として機能していました。でかい同士の肉弾戦はやはり迫力があって絵になります。東映でいったらヤマリンと関山耕司がどつきあっているようなものですかね。(知ったか振りしてすいません)この映画私はお勧めします。是非ご覧になってくださいね。






本日の東映映画

やくざと抗争 実録安藤組」

1973年製作  監督佐藤純彌






不良学生のリーダー矢頭登とその仲間がヤ クザや的屋に対して血で血を洗う戦いに挑み安藤組が誕生する迄のいきさつを描く。


さあやってまいりました。映画を見ても1ミリも頭が良くなることはなく、見た後に内容を綺麗さっぱり忘れる脳に優しい愛すべき東映映画。一部の変わり者やボンクラ君にしか注目されない分野ですが今回もご紹介してまいりましょう。今の時代 、脳に負担をかけないのはポイント高いです。


93分中50分殴り合う愉快な映画


出だしから安藤組長が江守徹と殴り合いお互いを讃え会い笑って和解するという、わけの分からない時代錯誤シーンから始まります。安藤組長の歌が揚々と流れ掴みはぼちぼちOKです。北京原人why are youの 佐藤純彌は73年も絶好調?な仕事ぶりです。期待は高まります。


学生なので学生服



大学生役なので学生服で登場させるという…どう考えても無理があるだろとツッコミを間髪入れさせるユルユル感が佐藤純彌グッジョブです。学帽もオマケして細かい仕事ぶりに好感が持てますね。隙のある映画ってオチャメなものです。ちなみに安藤組長は当時47歳になっております。隣は安岡力也であります。





抗争オンパレード

その後は安藤組長があらゆる所に抗争を仕掛け仕掛けられて傍若無人に映画は進みます。93分中50分は殴り合ったり銃撃戦だったりと実録やくざ映画のなかでも、その割いてる時間は多いです。まだ成熟期ではく導入期なので、のちのやくざ映画から考えるとグロいシーンがやたらと目立ちます。 耳削ぎ、腕潰し、性器切り取り等。ドンパチはあっても直接的なグロはそこまでないのが実録路線ですが本作品は実録私設銀座警察を予感させるほどリンチシーンが強めです。そういうのが苦手な人にはあまりお勧めはできないでしょう。全体的にはダラダラ感はなく映画としてうまくまとまっています。駆け足でストーリーが展開するのでせっかち大王な私には向いています。然しながらこの映画、やくざ映画を見慣れない人にはただの狂った映画としか見えないのであまりお勧めは出来ません。


最後まで学生服かよ





おまけ




おわり