アメイジング・スパイダーマン2 (IMAX-3D版) | 愛すべき映画たちのメソッド☆

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映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「君が必要だ。」

まだまだチャラいがピュアな主人公が恋に溺れ、十代とヒーロー特有の「アイデンティティ」に苦悩し 、数々の葛藤の末に勇気を振りしぼりとんでもない世界の危機を救う、という起承転結の完璧さはスタンディングオベーションもの。

これは究極のエンターテインメント映画。

危機また危機の展開が終始USJのアトラクション並のハイテンションで突き進む怒涛の143分。

本作は人気アメコミヒーローシリーズをリブートした「アメイジング・スパイダーマン」の続編。

スパイダーマンとしてニューヨークの人々を守り、ひとりの男として恋人グウェンを守り愛する日々を送る青年ピーター・パーカー。

しかし、街を離れていた旧友のハリー・オズボーンが戻ってきたことから、その生活に少しずつ変化が現れる。

そんな中、アトラクションでお馴染みの高圧電流を武器とするエレクトロが初登場し、強力なサイ型パワードスーツの超人ライノ、高速グライダーで全てを切り裂く冷酷なグリーン・ゴブリンなど「スパイダーマンのいない世界」を作ろうと目論む強敵が次々と出現する・・・。

本作はポップな「娯楽性」がプラスされた『ダークナイト』の様に深く、そして愛と勇気と笑いと悪とヒロイズムが詰まっている。

「奈落の底」から這い上がる勇気と強さを描いている点やオープニングは『ダークナイト・ライジング』の様でもある。

スローモーションを多用したアクションシーンの緊迫感やそれを機転でクリアする爽快感。

見た事も無い場面の連続で驚かせてくれる本作の監督と脚本家の頭の中は想像もつかないアイデアの宝庫だろう。

一作目に張り巡らせた伏線を冒頭から回収し、『不思議の国のアリス』の様に「時間」に捕われ、『ウォッチメン』のDrマンハッタンの様な神が現れ、『AKIRA』の鉄雄の様な怪物が生まれ、『Mrインクレディブル』のエンディングの様な着地をする。

きっと本作はこの先、ヒーロー映画の目標とされる。

「今日、高校を卒業する私達は、いつか死ぬのにその事を忘れています。私達の未来は、高校生活と同じく、終わりが来るからこそ大切なのです。私達の時間は、幸運の女神によって私達に与えられました。誰かの言いなりになって生きるより、自分の信じるものの為に生きましょう。たとえどんな事が起きても、自分の信じるものの為に闘いましょう。たとえ夢が叶わなくても、きっと後悔はしないから。」



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