アナと雪の女王 (字幕-3D版) | 愛すべき映画たちのメソッド☆

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映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ



「誰も入れてはだめ。誰にも見せてはだめ。いい子でいなくちゃだめなの。隠さなくちゃ、感情さえも気づかれてはだめ。でももう、彼らは知ってしまった。」



あなたにとって「真実の愛」とは何だろうか。

ブロードウェイの大ヒットミュージカルを最前列で観ている様な興奮が全編に詰まっている。

それを生み出した歌曲担当のロペス夫妻は実際にブロードウェイ出身で、本作の全てのミュージカルナンバーの作詞作曲を担当している。

本作用に30曲もの楽曲を作ってその中から厳選に厳選された8曲が劇中で印象的に歌われる。

そして生まれた「Let It Go」は過去のディズニー作品の数々の名曲に並ぶ素晴らしいメロディと歌詞で「他人とは違う自分らしさに自信を持つ」というメッセージに心を鷲掴みにされ大きな勇気をもらえる。

幼い頃は他人とは異なる部分が「コンプレックス」となり足を引っ張りがちだが「コンプレックス」が唯一無二の「個性」だと気付く事ができたら他人には無い「固有の武器」となる。

そして人はとてつもない「自信」と「勇気」を得て、揺るぎない「自尊心」で誰よりも輝きだすのだろう。

そんなワクワクするテーマが集約されたストーリーは過去のディズニークラシックをリスペクトしオマージュしつつ、メインキャラクター造形と物語の着地点が非常に「現代的」で新鮮だ。



「今がその時。私の力を知り、限界を試して、それを超えるの。正しいことも、間違ったことも、ルールもないわ。私は自由よ!」



ディズニー作品でお馴染みのコメディ担当キャラクターである雪だるまの「オラフ」がとても可愛く面白く重要な役割りで微笑ましい。

大抜擢された本作の監督の一人であるジェニファー・リーは『シュガー・ラッシュ』の脚本家であり、ディズニー長編アニメーション80年の歴史の中で初の女性監督でもある。

ちなみに本作の上映前に流れる短編『ミッキーのミニー救出大作戦』はディズニーアニメの原点を垣間見せてくれ、『アナと雪の女王』では現代的なテーマと最新の映像技術を堪能できる。

この2本の作品でディズニーアニメーションの歴史の「始まりと今」を体感できるのだ。

そして本作の主要キャラクターの声優達はみなブロードウェイの経験者ばかりの安定感だし、エンドロールで流れる2度目の「Let It Go」は、劇中の「偽りの自分からの脱却」バージョンの爽快感をさらにパワフルにした躍動感溢れるバージョンで、こちらも素晴らしい余韻に浸れてたくさんの笑顔をもらえて泣ける。

主題歌も物語もこの先何十年と語り継がれ、本作はきっと「おとぎ話」のクラシックとなり「愛」され続け人々の「心」を暖め続けてくれるだろう。

暖かな「愛」だけが凍りついた「心」を溶かせる様に・・・。



「もういいの、ありのまま。私は新たな夜明けを迎える。気にしない、ありのまま。理想の女の子なんてもういない。私はここに立ってる。陽の光を浴びて嵐よ吹き荒れなさい。とにかくもう気にしないの!」



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