「今度は“正義”でダマします。衝撃のラストには衝撃のウラがある。この映画の〈秘密〉は決して口外しないで下さい。」
直木賞作家「道尾秀介」のミステリー小説を映画化。
ベテランの《詐欺師=カラス》と少しマヌケな相棒は、ひょんなことから、美人姉妹とその恋人の男と5人で共同生活を送ることになる。
5人ともそれぞれに不幸な生い立ちを抱えていたこともあり、次第に奇妙な連帯感で結ばれていくが、過去のある事件が5人の一世一代の大勝負へと発展する。
阿部寛・村上ショージ・石原さとみ・能年玲奈・小柳友というアンバランスな5人が、擬似家族を演じながら不思議な絆で繋がっていく《伏線》と《ミスリード》が詰まった160分。
笑いを交えた《詐欺師》の生活の合間に、それぞれの忘れられない暗い過去が明らかになっていく。
軽妙なタッチでありながら、どこか切ない雰囲気と《不安》が漂っていて心が落ち着かない。
家族を失った人々が家族の暖かさを求めて必死に生きていく姿にほのぼのしつつ、静かに忍び寄る不穏な空気の恐怖に立ち向かえば《驚きのラスト》に巡り会える。
プロの手口を見抜いたつもりで上から目線で観ていても、クライマックスには思わず身を乗り出して叫んでしまうだろう・・・「完全にやられた」と。
「親指だけが、正面から他の指を見ることができるんです。全部の指の中で親指だけが他の指たちの顔を知ってるんですよ。」
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