「お前が私を知っているだけで腹が立つ!」
後藤ひろひと原作の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』の映画化。
《子供が大人に読んであげたい物語》
役所広司/アヤカ・ウィルソン/妻夫木聡/土屋アンナ/阿部サダヲ/加瀬亮/小池栄子/劇団ひとり/山内圭哉/國村隼/上川隆也・・・みんな主役と言って良いくらいにそれぞれの見せ場がある。
中島監督作品はいつも、さんざん笑わせといて最後で泣かせるという鉄板パターンで、分かっていてもいつもこのギャップにヤラレる。
前半で油断させといてラストで不意打ちという展開は『下妻物語』とも同じ構成。
《生と死》が行き交う病院で繰り広げられるダーク演芸会は、登場人物みんなの絆の結晶で、だからこそ美しい。
病院とファンタジーの融合が斬新で、入院患者の一人一人に《グっとくる》熱い名場面も用意されている。
これぞ《パコと魔法の映画》だ。
「明日じゃ、駄目なんだ。」
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