パコと魔法の絵本 | 愛すべき映画たちのメソッド☆

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映画感想家・心理カウンセラー・芸術家のNatsukiです☆

『映画にどんなに素晴らしいメッセージが含まれていようと
「娯楽性」がなければ作品としては失敗だ』/レオナルド・ディカプリオ




「お前が私を知っているだけで腹が立つ!」

後藤ひろひと原作の舞台『MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人』の映画化。

《子供が大人に読んであげたい物語》

役所広司/アヤカ・ウィルソン/妻夫木聡/土屋アンナ/阿部サダヲ/加瀬亮/小池栄子/劇団ひとり/山内圭哉/國村隼/上川隆也・・・みんな主役と言って良いくらいにそれぞれの見せ場がある。

中島監督作品はいつも、さんざん笑わせといて最後で泣かせるという鉄板パターンで、分かっていてもいつもこのギャップにヤラレる。

前半で油断させといてラストで不意打ちという展開は『下妻物語』とも同じ構成。

《生と死》が行き交う病院で繰り広げられるダーク演芸会は、登場人物みんなの絆の結晶で、だからこそ美しい。

病院とファンタジーの融合が斬新で、入院患者の一人一人に《グっとくる》熱い名場面も用意されている。

これぞ《パコと魔法の映画》だ。

「明日じゃ、駄目なんだ。」



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