どうも…ショーエイです。
先ずは多くの人が期待するロシアの政権崩壊の話。
現実的な話をします。
どの国でも鷹派とハト派の人は居ます。
鷹派の人は好戦的で、ハト派の人は穏健です。
欧米ではどちらかというと好戦的な人が、寧ろデモなどを行って、
ロシアを批難している。
ロシアでは逆に穏健な人がデモを行っている感じです。
ロシアの好戦的な人は政府の考えに同調し、
欧米に対して怒りを感じてると言えます。
穏健な人達が好戦的な人たち相手に
好戦的な形で挑むのは中々難しい話なのです。
また、70%が政権支持、30%政権批判という感じ。
勿論ロシアの人口の30%はウクライナの人口とほぼ同じ、
4000万人位居る事に成りますが、
ロシア国内で内乱を発生させるような考えに向かうか?
穏健派が多いゆえに微妙です。
内乱の発生は
いわば自分たちの現状を更に混乱させる事にも繋がるわけで、
欧米が期待する方向に進むのは微妙とも思えます。
【欧米は政権崩壊を期待して制裁を煽っているが・・・】
欧米が制裁を課すことは、
それによる政権崩壊を導くことしか目的は無いです。
多くの人がそれに期待を向けているが、
第二次大戦時のドイツや日本は、
結局、国民は団結して戦争で劣勢に成っても戦い続けた。
これは現状ウクライナ国民を見ても同じです。
経済制裁では無いが、
戦争によって国民の生活は悲惨な状態に成っている。
でも国を守る意識で団結している訳で、
ロシアの攻撃を以てしてもその意識だけは中々崩せない。
実はロシア人も同じと言えます。
【戦争批難する欧米=欧米の横暴を批難するロシア】
欧米が自分たちの都合で、
世界を支配しようとする意味で
ロシア人にプレッシャー与えているのは一目瞭然で、
欧米の人からすればそれが平和的に最善と勘違いしている。
2000年以降、欧米の戦争は各地に混乱を齎してきた。
特にアラブ諸国に於いては、
アフガニスタンの失敗、
イラク、シリアに於けるイスラム国の登場と混乱、
リビアの政治混乱と内戦など…
シリアに於いては欧米は
アサド政権の崩壊を目論んでいたのに対して、
ロシアはアサド政権を援助して、
その結果としてアサド政権は残り、
シリアは現状そこまで政治混乱なく、
国を維持する状態に成っています。
ロシア人の中に欧米に対抗する大義が残存するゆえに、
欧米の主張は寧ろロシアにたいして強引なモノに映るのです。
勿論、ウクライナに対してロシアの主張は強引なもの映る故、
ウクライナ国民の心をロシアが掴む事は難しい。
その逆に、欧米が制裁を強化していくことは、
現状ロシア国民の心を掴むのを難しくしていると言えます。
【ロシアとウクライナの停戦は既に現実的に無理】
ウクライナが中立化を宣言するのは、
理想的に感じるが…現状では既に無意味です。
ロシアは既に多くの制裁を欧米から受けています。
またこの制裁が解除される事は難しい。
そうした状況でロシアはロシアの考えの元、
地域安定を唱えて侵攻前は
再三に渡ってウクライナの中立化を求めていた。
その外交の破綻で、ロシアは
欧米の横暴な主張では地域は安定しない
と、いう証明を戦争によって示さねば成らなかったのです。
無論ロシア側の言い分に聞こえますが、
客観的に見ると無理な主張では無いのです。
そしてその行動は
如何なる経済制裁を以てしても止められないという形で、
欧米の横暴な姿勢では
平和は維持できないというという事を
立証する意味も盛り込んでいるのです。
これを欧米側の人たちは
ロシアの横暴な考えと見ているでしょう。
それ故に余計に平和の実現は不可能に近づいているのです。
故に停戦や和平を促しても、
経済制裁を解除しない限り、
ロシアの損失が多すぎる為、
実現する事は先ずありえないと言っておきます。
経済制裁を解除するにしても、
欧米は政権維持の為、大衆の意見を無視できません。
いわばこれだけ大衆に反ロシアで煽ってしまった以上、
今更経済制裁を解除するという話は、
その政権の弱腰と批難される事に繋がるゆえに、
言い出す事すら不可能に近い状態です。
もし、経済制裁を緩和するという事を今更言ったとしても、
それはその政権が自らの過ちを認めた事に成るのです。
民主制の脆弱さ…
いわば政権維持するための自己保身を優先してしまうのが
民主制の脆弱さです。
政権運営を失ってはその政権は
存在意義すらなく成ってします訳ですから・・・
と、言う意味で恐らくロシアに妥協させる意味で
和平を成立させる条件が盛り込まれる事を
期待することは出来ないと言えます。
理解力ある人は当方の説明で、
状況の複雑さを理解してくれるとは思いますが、
大半の大衆は理解すらしません。
何故ならロシアの行動を許せないという怒りの下で、
平和的な解決という目的を見失ってしまうから。
そして彼らは経済制裁の強化によって、
ロシアの政権崩壊以外の手段を認めようとしないのです。
故に和平交渉をロシアが拒否しても、
成立する意味で熟考することも無く、
ただロシアが非人道的と批難するのみで、
結果、平和的に何の説得力も持たない状態を
継続させるだけです。
故に…もう時すでに遅し…大参事世界大戦へ向かう。
と、ほぼ諦める状態と言っておきます。
【課題はロシアの経済制裁をどう解除するか、もしくはロシアの政権をどう崩壊させるかの2択】
この2択の存在が並行して進む故では、
ロシアは欧米と戦争するしか無くなる事も
理解しておくほうが良い。
いわば欧米の世論を経済制裁解除に向かせるには、
ロシアは欧米に真の恐怖を与えるしか無くなる。
欧米側にとっては強引な主張に映る事も、
ロシアにとっては手段が無いという事に成る。
そういう意味ではロシアは欧米と
戦争するしかなくなる事を想定しているため、
ウクライナの問題で停戦することは先ずありえないと言えます。
【ウクライナ政府は戦争を勘違いしている】
どれだけロシアを非人道的と批難しても、
すでにロシアの信用は世界的に地に落ちている状態なので、
全く意味を呈さないと言っておきます。
人道回廊に関しても、市民を避難させるだけのもので、
物資をその都市に入れようとすれば攻撃対象と成ります。
ロシアの作戦は兵糧攻めで市民の降伏を煽るのが目的です。
これが一番被害の少ないと思われる作戦なので、
その兵糧攻めを阻害する話に先ずロシアが乗る事は無いです。
市民が飢え死にするか、それとも降伏するかは、
市民の選択です。
空爆で残酷に殺されるより、
生きる選択肢を与えているというだけですが…
人道的にはその選択肢ある方がマシという事です。
これが戦争なのです。
寧ろ懸念される部分は、
投降する市民をウクライナ兵が虐殺している可能性です。
こうした市民の投降はウクライナ軍にとって
士気を大きく低下させるため許せないという心情が働いても
可笑しくはない状態と言えます。
実際この状況で50万人近い人口を抱えていた都市で、
ロシア側に降伏する市民が0というのは
可笑しな話に成ります。
恐らく最低でも10~20%は
そういう選択をする人が出ても可笑しくは無いのです。
問題はウクライナ側がこの現実的に発生する作用…
そういう投降者が出たことを隠している点です。
もし、こういう投稿者出たことを公表する、
または市民に知られてしまうと、
自然、市中の防衛意識が低下するのは理解できます。
よってそれを許さないというのが現状です。
ウクライナ兵士が軍の命令で
そうした市民を殺害しているのか、
それとも市民同士が
そういう敵前逃亡する市民を殺害しているのかは不明です。
一部の欧米側の意見が、
ロシアよりの意見を抹殺しようとするのと同じ意味で、
言論の自由の中でも、反対意見の虐殺が発生している点は、
戦禍に有る市民の中でも同じです。
そして降伏を唱える人を敵に寝返ったと見て殺すのも、
こういう人間の嵯峨を見れば予想できる話です。
そして逃げる市民を皆殺しして、
ロシアの責任にしてしまえば、
死人に口なしで治められるのも事実です。
兵糧攻めの副作用はこうした心情を働かせるものも
含まれる点は理解しておくほうが良いのですが、
多分、ウクライナを応援する人たちには
伝わらないとも思います。
【ロシアが空爆を控えている理由】
兵糧攻めで発生する副作用をロシアは既に理解している為、
その惨状をあえてロシアが広げる必要性は無い。
ウクライナはロシア以外の国にメッセージを出して、
ウクライナへの支援を煽っているのですが、
ロシアは当面、
戦闘に従事する兵士が状況を把握していれば、
軍の正当性は軍に伝わるという意識です。
ロシアがどれだけ今、
ウクライナ市民と軍の混乱状態を世界に伝えても、
戦争を知らない人たちに伝わる事は無いと自負してます。
ある意味、ロシアがマリウポリの病院への空爆を
認めた事もその意図で伺えます。
いわばこの被害はロシアの責任、
それ以外は知らない、解らないという点を敢えて明確にしてくる。
理由をロシアが説明したところで、
その理由を信じて貰えない点も理解している。
なので自軍の作戦で行った事は
行った事で認めていくだけですし、
隠してもどこかの軍が衛星で確認しているなら、
嘘を表明しても伝わらない点は把握しているという事です。
また地に落ちたロシアの信用の中では、
その他被害もロシア軍の責任と批難される事に
無視する姿勢で対応したとしても、
その信用に変化が生じない以上
何を主張しても無駄な事と自負して考えていると思われます。
逆に言えば…ロシアを非人道的とどれだけ批難しても、
何の効果も見られない話でしかありません。
寧ろ、逆にそれだけ批難されるなら、
核兵器を用いても何も変わらないという形に成っていくので、
ゼレンスキーの言葉に煽られて考えらば考えるほど、
より残虐性のある行動に進む点は否めません。
米国防省が警戒するポイントはこういう部分で、
徐々に核使用に対する抑止効果も
無くなってきているという話を暗に伝えているとも言えます。
【民主制の脆弱さが危機を拡大している…その上での和平は…】
上記にも説明したように欧米の大衆は、
ロシアを敵視する方向に煽られてしまった。
この状態で大衆の目線を
本当に和平が成立する方向に向けさせれるのか?
メディアも政治家も少し考えなければ成りません。
方法は・・・「ウクライナ軍部が悪かった」
「ゼレンスキーはウクライナ軍部に利用されていた」
「ウクライナ軍部にゼレンスキー政権は騙されていた」
という流れを作る事です。
実際にどうかまでは知りませんが・・・
情報を精査する上では、
恐らくはそういう状況だろうと見受けられます。
その流れなら、
ロシアに対する疑心も緩和できる話に成って行き、
民主的な意味で、
NATOがウクライナに弱腰だった姿勢も、
NATOが慎重に行動したという評価にもなるし、
欧米の政治家たちも
ゼレンスキーの誠意に信頼を置いただけで、
ウクライナ軍部の事情までは知らなかった、知り得なかったで、
国民に説明することができます。
その上で
「ロシアの主張はあながち間違えでは無かった」
という部分で妥協し、
経済制裁を解除した上で、
欧米はウクライナの永世中立と非武装化を承認し、
逆にドンバス地区の自治権(独立ではない)を一旦認めたうえで、
同地区での非武装化も条件に、
ロシアが認めた独立承認の放棄を提案する流れです。
双方の非武装化は、
どちらも攻撃する状態が発生しない意味で
監視しやすくする為に大事なことと成ります。
クリミアに関しては米露の敵視関係の完全な解決が無い限り、
難しい問題として残る点は否めない。
よってロシア併合を認めるわけでもなく、
ウクライナ帰属を放棄するわけでもない形で解決するしかない。
その方法は
①英国の香港統治の例を用いる手もある。
ロシアにクリミアの地を100年間貸し出すという方法。
100年後にはウクライナへ返還されるという形にする意味です。
これが上策で、現状一番妥協しやすい内容と成る。
②クリミアで帰属に関しての再選挙で解決。
これはロシアに帰属することがほぼ決まる内容ですが、
一応、民意を反映した形での解決成る。
③領土問題の場所は全て国連の直轄地にして、
非武装自由貿易地にしてしまう。
これは現状議題にすることも難しい話ですが、
領土問題で揉めた場合、
この様に国連直轄にするという形にしていくことで、
領土問題で揉めた地域に対しては
国際的にどちらにも帰属を認めないようにするという方法です。
ある意味、台湾のケースを想定した方法です。
いわば台湾で軍事的な問題が発生したら、
台湾を国連直轄にして中国領土から
切り離すという方法にも繋がります。
勿論、様々な条件が必要で、
①住民の意思が元の帰属国に戻る事を拒否した場合。
②統治状態が軍事的解決を用いなければ解決できなくなった場合。
③外部から独立を煽る謀略、支援が発生していない場合。
(中国が妥協する場合はここが必要で、この場合現状の台湾は該当から外れてしまう。)
③に関しては、台湾が該当事項を用いてこの条件での中国の離脱または安全保障を考える場合、米国やその他地域からの軍事支援(経済支援はOK)を受けてはいけないとする意味で、中国との対話姿勢を維持して自治の権利を保持する努力を求められる。
その上で中国が武力等で強硬にこの地域を支配する場合、台湾は国連直轄地としてその自治が承認されてしまうという仕組みに成ります。
いわばクリミアも国連直轄の独立自治地域としてウクライナからも、
ロシアからも分離される場所と成り、国連直轄の自由貿易地としてのみ機能する形にするという意味です。
ただ、現実的な妥協点は①のもので、
③は国際秩序を目指した理想的な方法です。
②はウクライナ政府が認めない条件となり、
逆にクリミアをロシアに放棄させる意味では、
米露の敵視政策が残存する意味では、
黒海への軍事拠点という意味合いで
ロシアが妥協できない話に成る。
ロシアが唯一ウクライナへ戻す意味で妥協できるのは、
クリミアの市民が投票で望んだ場合という事に成り、
それを欧米が拒否する場合、
民主制や民意への配慮が無いという点で矛盾が生じるため、
論理的に成立が難しいことに成る。
まあ、上記に記した方法で進めるなら、
ハッキリ言って平和的な解決を齎す手段は有ります。
ただロシアを悪者にし続けた状態で
和平が成立するなんて妄想は捨てた方が良いです。
更にはロシアの政権崩壊を狙う発想も、
逆に可能だったとして何年掛るの?
その前にその方向は大参事世界大戦を招くだけの事で、
寧ろ短期的に見ればどんどん危うくなっていくだけです。
中国もそういう欧米の姿勢なら、
むしろ欧米の交渉は真摯に感じない訳で、
ロシアの次は中国だという腹も見抜かれるだけです。
そういう事に成れば…
世界大戦にこの問題を広げて、
一層の事雌雄を決してしまった方が、
ロシアと中国にとって有利に働く可能性が高いという事です。
いわば…仮に両国が戦争で負けても結果は同じ、
両国が戦争をせずに欧米に騙せれても結果は同じ。
欧米のやっている事は両国に同じ結果しかないという事を、
騙しだましやっているだけと見抜かれているのです。
よって欧米に上の方法以外で
和平を適切にする意識が無いのなら、
大参事世界大戦は恐らく回避できない状態に成るだろうと
予測します。
既にロシアはそこを見越しての戦力温存なので、
簡単にロシアを潰せると考えているのなら、
被害は深刻な状態になるとも言えます。
まあ、ウクライナを見捨てて、
ロシアの制裁を維持するという手も有るでしょうが…
ロシアにNATOと戦争をする口実が無くなっても、
中国が台湾進攻に踏み切る、
または北朝鮮が韓国に侵攻を始める、
というシナリオでロシアがNATOというより
米国と戦争する切っ掛けに結びつける算段も有りうるのです。
北朝鮮と韓国の場合だと…NATOとロシアは一旦治まり、
米と中露の戦争に成るわけで…
ロシアが米国を標的とする場合、
次はアジアの問題で進める事も
既に考え始めているとも言えます。
中国がどうするか…
台湾進攻は中国の主権問題という
国際的では無く中国国内向けの大義が成立する分、
米国を追い込む意味では、
ロシアとの連携も含め、更には北朝鮮まで巻き込み、
十分に考えうる方法と見れます。
日本では既に中国の目論見は解っていた
という言い方をするだけで、
それに対応してどうするという準備すら何もしていない
間抜けな状態です。
米軍と、オーストラリア、カナダと一緒に、
韓国も合わさって防衛ラインを敷けば最強だ!!
本当にそうなのか?
先ず海軍戦力で台湾で膠着状態と成り、
北朝鮮から韓国に中国軍が雪崩れ込む。
朝鮮戦争時代でも、
これで米国は一時的に釜山まで追い詰められているわけで、
安易に考えられない事態です。
そしてロシアが北海道に進軍して来たら・・・
戦況は日々変わるもので、
ワルシャワに核兵器ぶち込むという話も、
NATOがウクライナへの武器供与を躊躇し始めたことで、
寧ろNATOとロシアの戦況は、
一旦は保留状態で考えられる形に成った様です。
「兵は詭道成り」
戦略、戦術はその状況に応じて変化するもので、
臨機応変に考えなければ成りません。
また相手の作戦は一つではない。
バリエーションある可能性を状況によって変えてくるゆえに、
戦は騙し合いだということなのです。
戦争を甘く見て考えると、
急変する相手の戦術に翻弄されていしまうだけという事も
知っておいた方が良いです。
すでに昨日の時点で、
前述のブログで書いた内容とでは
別の方向が見え始めているという事で、
警告しておきます。
また数日後には別な話が見えてきて…
やっぱりワルシャワへの核兵器挑戦が
視野に入ってくるかもしれないの事実です。
それで相手が迷っていると考えるのは愚かな話で、
相手は既にあらゆる可能性に準備をしているという事です。
和平を齎すことは出来る。
それが出来るか出来ないか、
それだけが鍵となる状態と言えます。