どうも…ショーエイです。
今日はサッカーの話ですが、
コパ・アメリカの日本の試合、相変わらずですが、
久保建英という若くていい素材が見れたのは良かったです。
中島翔哉選手は、確かに中田や中村俊介、
香川に本田というレベルに成れると思いますが、
それ以上を目指すにはルイス・スアレス並の
チャンスに対する冷徹さが欲しい所です。
とりあえず本題の久保建英選手ですが、
メッシには成れません。
というより、ほぼどの国の選手も
メッシには成れないというのが実態です。
一般的にはメッシの様なテクニックを身に付ければ、
メッシに成れると勘違いしてるのも事実です。
テクニックで言えば正直ネイマールであり、
クリスティアーノ・ロナウドの方が豊富と言っても良いです。
メッシに成るにはドリブル・マニアである必要性があり、
DFに潰されても挑戦し続ける執念と、
勿論、それを許容する環境が必要です。
無論、そこには絶対的なボールコントールという裏付けもあって、
初めてそのチャレンジ精神を許容してもらえるわけですが、
とにかくドリブルする事に執着する位の根性と執念が要ります。
ドリブルコースを生み出すには、
ヴィジョンとイメージが必要です。
ある意味、一対一では得られないヴィジョンとイメージで、
DF同士が困惑するポイントであり、
ドリブルコースが開きやすくなる状況を、
瞬間的に察知しなければ成りません。
そのヴィジョンを得るには
DFに潰されて何故潰されたか、
そしてその潰された時に別の選択肢は無かったか、
とにかくドリブル突破する事に
自己研究し、克服するために
必要な技術を生み出す必要性がある訳です。
まあ、天才と呼ばれる人はこういう執念で
常に鍛錬を積む訳ですが、
そこには潰されても良いという環境が無くては、
失敗する経験を得られないという事も言えます。
特に失敗を恐れる日本人の気質であり、
失敗を許さない日本の環境は、
そういうチャレンジを絶対に許容してくれません。
比較的日本に限らずの話でも有りますが、
優秀な指導者の下でなら、
実は目的がはっきりしている失敗は、
その向上心が見られれば許容して貰えます。
大事なのは本人の意識で、
ドリブルをして
「失敗しました済みません」
と謝れば、
「二度とチャレンジするな!!」
と怒られます。
逆に、
「あの場面でもっと早めに切り返しておくべきでした・・・」
などの失敗した理由を把握し、
自分なりに対策を見出しているのなら、
そのチャレンジは無駄ではないという事がハッキリするので、
「次は上手くやれ」
という感じに出来ます。
勿論、これはその指導者の資質によるところですが、
とにかく「ダメでしたスイマセン」は絶対に禁句です。
もう一つは、どれか必ず自分を認めてもらえる
ヴィジョンを持っている事です。
メッシの場合、
https://www.youtube.com/watch?v=lGX4rNC747E
この映像で解るように、
マラドーナの5人抜きのイメージを、
若いころに既に会得していた事です。
故に彼のドリブルに対する執着に多くの人が期待感を抱いたわけです。
同じようにそれを持ち合わせ、
そしてそれを実際にやる場面の判断と、
その実効性が備われば…という話ですが、
それだけの度胸と勝負強さは技術とはまた異なった資質なので、
これを持ち合わせているか否かはその本人次第です。
久保建英選手のプレイを見る限り、
どこか遠慮がちな雰囲気がまだ見られるのと、
日本での環境故の事でも有るのでしょう。
チリ戦の終盤で見せた様なプレイ、
あの臭覚で常に挑む度胸と勇気が無ければ、
決してメッシには届かないと言えます。
ただし、マラドーナを目指すことは有る意味可能です。
???
マラドーナとメッシの違い?
まあ、普通はその違いを知らないと思いますが、
マラドーナは人を使う上手さに長けています。
人を使うとはただ単にアシストやスルーパスで
得点を演出するだけの意味では有りません。
味方の動きを用いて自分が入り込むヴィジョンを生み出すという意味です。
単純にはワンツーパスで如何に自分がフリー
又は有利な状況でパスを返してもらえるかがポイントです。
そしてそのバラエティ溢れる攻撃パターンから、
ドリブルコースが開きやすく成る状況、
又はフリーな見方が発生しやすく成る状況を、
瞬間的に察知して構成する能力で
相手のDFを翻弄するわけです。
ここで大事なポイントは…
味方にどういう動きをしてくれと
自分のイメージに合わせて要求しない事です。
味方のその瞬間の状況を活かすヴィジョンのみが大事で、
味方に要求するのは
「俺の位置を見ろ!!」
という事です。
因みにマラドーナが監督やった時のアルゼンチンで、
メッシに同じヴィジョンを求めて、
周りにメッシを見る様に指導してたわけですが、
マラドーナの「俺を見ろ!!」は
自分のフリーな動きが相手を翻弄できるからという
ヴィジョンで有った訳で、
メッシの場合の「俺を見ろ!!」に成ると、
常にドリブル突破するポイントに合わせろと成ってしまい、
メッシ以外の選手がそのディフェンスを
逆に翻弄できる動きに成らなかったのも事実です。
メッシがバルサでやる場合だと、
ある意味味方がメッシのドリブルでディフェンスがどう惹き付けられ、
どのポイントが空きやすくなるかを把握した上で、
メッシのサポートが機能する感じに成っている訳ですが、
メッシのドリブルのヴィジョンを共有していないと、
逆に見方も同様に翻弄されるため、
効果的に機能しないのも事実です。
因みにメッシ選手事態は自分のドリブルで、
ディフェンスがどういう風に自分に向くかを把握はしてるのですが、
味方がその隙を察しないと、
そのディフェンスが他を警戒せずに自分に向いてくるだけなので、
相手DFに突破かパスの警戒で動きを躊躇させる
「動きが鈍る」状態を生み出せないで困っているのも事実です。
相手DFの戸惑いが一瞬の隙を与えるわけで、
その隙が出来なければ如何にメッシといえども、
囲まれてしまえばその勢いを失うわけです。
まあ、久保建英選手にある種の期待を描くわけですが、
マラドーナの凄さを先ずよく理解して、
メッシとの違い、
そしてペレ選手との違いを研究して、
環境や自身の性格を見極めた上で、
自分が成れるのはどれかを
「己を知る」事に努めてもらいたいです。
色んなプレイスタイルを研究している
オッサン先生に言わせれば…
ペレ選手は…
ある意味野生だそうです。
一瞬の隙を生み出して、
その一瞬の隙を巧みに突く。
まあ、マラドーナが上杉謙信の様な軍略家的な感じなら、
ペレ選手は剣術の達人的な感じかな。
いわばマラドーナは自分の軍略の下で、
自分の動きで相手を圧倒する感じに対して、
逆にペレ選手はどの軍略家の下でも、
常に自分の仕事をこなす感じの違いは有るのかも知れません。
故に3度のW杯を手にすることが出来た。
メッシ選手もペレ選手に近いのですが、
メッシ選手は関羽に近く、
ペレ選手は子龍ちゃんに近い違い。
関羽は自らの力で敵陣を抉じ開けようとするが、
子龍ちゃんは隙無くば動かず、隙を生み出せばそこを逃さない。
そんなレベルの違いでしか表現しようが無いそうです。
まあ、これをサッカーの技術的に説明すると
メッシ選手は常に自分のドリブルで
相手DF の動きを翻弄するのに対して、
ペレ選手は相手のDFを先に動かして
そこで生まれた隙を的確に突くという違いかな…
テクニックを用いて相手のバランスを崩しに行く
メッシ選手の動きに対して、
狩りをするライオンの様に、
獲物の一瞬の気のゆるみを突いて
一気にそれを仕留めに行くのがペレ選手。
故に野生なんだそうです。
因みに敵にして怖いのは
この野生の臭覚で、
剣豪で言う無形の構え極めるような話だとか…
無論、マラドーナの様な自分で突撃してくる軍略家も怖い訳で、
その両者を備え持つ選手だと誰も止められなくなるらしいです。