人権委員会の言う人権て…何… | ショーエイのアタックまんがーワン

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タッグチームLiberteenの漫画キャラクター・ショーエイが届ける、笑えるブログ・ショーエイの小言です。宜しくお願いします。


どうも…ショーエイです。
人権委員会であり人権団体であり簡単に紛争中の事柄に口を挟みますが…
結果として一方を守るために他方を戦争で排除する内容に成っては、他方に該当する市民の人権はどう考えているのでしょうか?
シリアのケースでアサド政権を簡単に批難しますが、連合軍がアサド政権を打倒するのに空爆を行えばアサド政権下の市民はその犠牲になるわけです。

政治的な判断でそういう事態に成るのはさて置き、人権を主張する側がそういう事態を想定しないのは矛盾が生じるのと同時に公平性に欠けるのでは無いでしょうか…

ある意味和平交渉成立によって混乱を回避しようと考える国連の人権委員会がアサド政権を批難しては、アサド政権が様々な条件に対して懐疑的になり和平交渉成立支障が出るだけです。

アサド政権の取り組みを批難するのなら、同様に反政府側が停戦に向けた努力を怠っている点も批難し、公平性を齎すべきなのです。
現状を考えるとアサド政権側はアレッポの市民は我々西側の情報に感化されて政権批判側の考えに染まっていると考えるのは当然で、選挙を視野に入れた場合でも不利に感じるのは当然です。
最終的に判断を下すのはシリアの国民なのですが、こうした懐疑的な状況を明確化してしまうことは交渉を行う姿勢を明確化にしているアサド政権の状況を難しくするだけです。

独裁者のレッテルを貼られた人間の行末は、政権を追われて一族郎党死あるのみ…
アラブの春で証明された現象なのですが…
そもそもこの現象そのものが独裁者と呼ばれる人間を暴走させる事態なのだと気付くべきです。
特にエジプトの例は最悪で、要請に応じて政権を手放したムバラク氏は裁判で有罪判決と成って終身刑を言い渡されました。
最終的には無罪判決で横領罪のみで3年の禁固刑を受けるに至ったものの、独裁者のレッテルを貼られた政権にとってそれを手放す脅威を印象付けたものと成りました。
恐らくアサド氏も同様の脅威を感じて、現状、敗北=死であることは考えているはずです。故に強引な手法に走る選択しかなかったと考えられます。

「人は死を前にすれば悪あがきをするのは当然の摂理」

彼の自己顕示欲であり自主防衛反応は決して人間として評価できるものでは有りません。
しかし、こうした状況に追い込んだ我々の戦略も得策とは言えないのも事実です。
オバマ君はデモ隊の主張通り政権を手放せ…と簡単に言いましたが、
そもそもそれが彼に「死ね」と言っていることに気付いてすらいませんでした。
同じ死ぬなら悪あがきをして死ぬ事を選択するのは当たり前です。
これを何度もブログで書きましたが、監視団を派遣した公平な選挙という選択肢へ持っていき、さらに敗北者への寛容の道筋を与える形なら事態は違ったかも知れません。
独裁者の自尊心にも配慮し、彼らが勇退できるという形へ結び付ければ尚効果的だと心理学的に考えているのです。
いわば条件を揃えて悪あがきする必要のない方向で退陣させるということで、選挙は国民のニーズがその独裁者の必要性を感じなくなったと納得させる為の配慮です。
無論、ここまでの配慮をして尚もその独裁者が政権移譲を拒否するのなら、その際は最終手段で解放するしかありません。
ただ混乱を避ける努力はまず優先して行うべきで、そこまでしたのならロシアでも文句は言えないと考えます。
そしてこうした前例を作り出すと、独裁者のデモに対する弾圧にも変化が生じてくると考えているのです。

現状、デモ=革命という印象のままでは、独裁者は敗北=死を考えるだけで、彼らが弾圧に走るのは当然予測される行動なのです。
この状況を放置しておいて人権だとか何だとか言っても、結局我々の価値観を押し付けて混乱を招いているだけで、弾圧を回避する努力を行っていないと言えるのです。
その上で戦争となれば…敗北者側は我々の侵略と考えて反感を持ち、テロリストの思想に染まるという悪循環を生み出すだけなのです。


いままでこういう思想的な説明はしたことが無かったのですが、
こういう視点で物事を見ているのだとご理解ください。