何か、HOW TO をやってみてるけど、
アクセス数がどんどん落ち込んでるみたいなので、
今回が最後という事で、
まあ、2号機も帰ってきたことだし、
また、オッサンの馬鹿話に戻るとします。
上級編
前回の初級、中級のキャラ構成に加えて、主に長編用に構成するのがこの上級編です。
まず、キャラ構成に当たって、オッサンの非公開の著書「倫緒」(リンチョ)から人間の人格形成を担う、4罪をご紹介します。
4罪としているのは、人間が「輪」(まあ、来年の文字に選ばれましたが)を乱す理由と言う意味で、罪としたわけです。これはあくまで哲学的な意味合いで、宗教はいっさい関係が無い事をご了承下さい。
①天の存在を信じないもの・・・天とは、定め、運命などの事で、人間の信念を担うものを指します。これを信じないものは、冷酷な人間になりやすく成ります。
②自分を信じないもの・・・自分自身の可能性や能力などの事で、人間の自信を指します。これを信じないものは卑屈な性格に成りやすく、ネガティブな思考に成りやすくなります。
③愛する者を信じないもの・・・愛する者とは、親、兄弟、恋人以外にも友人など、自分に近しい人物の事で、人間の愛情を指します。これを信じないものは孤立しやすく、優しさが欠ける存在になります。
④他人を信じないもの・・・近しい人物でない人々、又は自分が愛おしさを感じない人々の事で、人間の徳を指します。これを信じないものは、人を見下したり、人見知りしたり、無愛想になったり、と外部との接触に支障をきたす存在に成ります。
この4罪は表面上は哲学的なものですが、実は裏を返すと心理学の根幹に値するものなのです。
一部、この4罪を知っている人は数値化(数値化する方が個性のパターンが増えるため)することでパラメーターを作って分析しようとしてますが、実際の使い方は、数値化する方法ではありません。
特に物語のキャラクター構成を担う場合は、この4罪を3つの性質に分類して使用します。
1つ目は、時間軸X・・・
時間軸においては4罪は信じるを○、信じないを×の二通りだけを用いて、その都度変動していくものとします。③よ④の関係に関しては、恋人と別れたり、恋人が出来たりなどの例が存在するため、相手によって④に陥落したり、③に昇格するなどの出来事も含まれます。(時間軸において人間の心は感情と信念の狭間で常に揺さぶられるものと考えてください。)
2つ目は、性格軸Y・・・
性格軸は信じる○、疑心暗鬼△、信じない×の三通りを用いてイベント(出来事)の大きさによって変動することもあるものとします。この性格軸が情緒の役割を記すものとなります。(ここに触れたときに感情を表に出す切っ掛けとも考えてください、)
3つ目は、信念軸Z・・・
信念軸も3通り用いますが、基本的にはバックグラウンドによる蓄積軸となるため、性格軸の変動によってのみ影響を受けるものとします。この信念軸というものが、人間の倫理を表すものなのです。(倫理によって情緒を沈めると考え、感情をあらわにした際、それを抑えようとする力の存在のように考えてみてください。)
そして、この三つの軸を使ってキャラクターを構成してきます。
まず最初に信念軸を考えてキャラクターの根幹を作ります。
例えば、自分の定めを意識して、文武に秀で、愛する者を大事にし、人々を敬うキャラクター
(正にユリアー!!!と叫びたくなるようなキャラ)
この場合だと4罪全て○となります。
次に、性格軸を設定します。基本的には物語初期の状態は信念軸と同じにするのですが、過去に何か衝撃的なイベント、例えば愛する人が敵の愛人になってしまったとかいう場合③の愛する者と④の他人が×になる設定も考えられます。(作家の想像力でこの辺を調整してみてください。)
最後に現在の状況(心理状態)として時間軸を設定します。初期状態の基本は性格軸と同じにします。そして物語のイベントによって変化を与えていきます。
例えば、例題をそのまま継続した場合、どこかで見ず知らずの綺麗な心を持った少女に出くわすなどで、③と④が×の状態から徐々に○へと移り変わっていく過程を描きます。
そしてこの3つの軸のX軸、いわば時間軸を真ん中に置き、その左右にX軸を挟むようにしてY(性格軸)とZ(信念軸)を置いていきます。
この3つの軸の変動を操作しながら物語を組み立てていくと、キャラ・ブレを起こさずに自然の流れでキャラクターを変化させながら成長するというストーリーが作り易くなると言うわけです。
上記の例を参考にしていくと、少女と出合った主人公は時間軸上で×になっていた③と④がZ軸の方へ引き寄せられていく、しかしY軸によって再び×へと戻る。イベント(切っ掛け)が起こるごとにこの変動が生じるように考えて行きます。
(YとZが両方×の場合、X軸の変化は相当な衝撃を与えない限り変化しないと考えてください。逆例が恋人に裏切られて○が×に変化するような出来事)
そして、その少女と旅を続ける事によって、X軸は徐々にZ軸へ寄るようになり、Y軸に変化を与えていく。
このとき先ずY軸が×から△へと変化します。
この単なるXYZの軸の関係をつづっただけでも、この中で起こるストーリーが何となく想像できてこないでしょうか・・・
あとは、皆さんの想像力でどんなイベントにするかで、ストーリーが自然の流れで組みあがっていくと思います。
そして、前回の初級、中級で編成したキャラクターごとに、この構成を組み込むことで、より深みのある、無理な設定の無い壮大なストーリーが浮かび上がってくるのではないでしょうか。
「エンゴク」においては、こうした設定がキャラごとに作られているわけです。
とはいえ、出来上がったものを見ていただいて面白いかどうかは皆さんの好み次第なので、何とも言えませんが、必ず皆さんの好みに合うように精進して頑張っていきますので、もし宜しければ応援してやって下さい。
色々と小ネタなどをブログで出していく事もありますが、好みに合わないようでしたらドンドン意見を言ってもらっても構いませんし、また好みに合ったらその意見も頂けると大変参考になります。
可能ならば、このブログ、また作画の方のブログをご覧になってくださる皆様が、たたき上げて産み出した作品にしていけたらとも思っております。
何卒、ご協力の程、宜しくお願いします。
何だか、この文章、僕の語りと言うよりオッサンの語りになってるじゃないか!
これじゃ、キャラ・ブレ語って、キャラ・ブレ起こしてるよね・・・
今後、気をつけます・・・