斉藤淳「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「私は2012年3月まで、イェール大学の助教授として政治学を教えていました。今は英語塾の代表をしています。」


「イェールで教鞭をとっていたころ、私はある危機感をつのらせていました。それはずばり『日本人の英語力』についてです。イェール大学には毎年のように、世界中から超優秀な若者たちがやってきます。特に、中国・韓国・台湾からの留学生は増え続けており、その数はもはや日本人留学生を圧倒的に上回っているほどです。」


「彼らと日本人留学生を比較すると、英語の実力にかなり大きな差が見られるようになってきました。中国・韓国・台湾から来る留学生たちは、アメリカに来た時点でそれなりに英語ができるし、年を追うごとにその水準は上がってきている。一方、日本人留学生は、英語のレベルがもともと低かったうえに、近年もずっと下手なままです。」


「大学院生として留学してくる人なら、中学・高校・大学と約10年間も勉強してきたはずなのに、どうしてこんなに日本人だけ英語ができないのか。これは彼らのキャリアにとってマイナスというだけではありません。日本でエリートとされる人材の英語力がこの程度だということは、日本の国益は今後大きく損なわれてしまるのではないか?」



 英語力もさることながら、昨今の日本の政治家の浅薄な歴史観、見識、教養のなさは、欧米のトップエリートと比較して恥ずかしいものがあると思うが。