「聖書を読むために」から | さかえの読書日記

さかえの読書日記

琴線に触れたことを残す備忘録です。

「バイブルでは人間の霊は身体にはいることによって、その肉体に循環運動をさせて、身体を活かしていると考えられています。だから、肉体を離れてもう戻らないようになると、その身体は死んでいくという、こういう思想です。」


このことは、聖書の言葉の中にも見出すことができる。例えば


「彼らがステパノに石を投げつけると、ステパノは主を呼んで、こう言った。『主イエスよ。私の霊をお受けください。』そして、ひざまずいて、大声でこう叫んだ。『主よ。この罪を彼らに負わせないでください。』こう言って、眠りについた。」(使徒行伝7章59-60)


「イエスは、酸いぶどう酒を受けられると、『完了した。』と言われた。そして、頭をたれて、霊をお渡しになった。」(ヨハネによる福音書19章30)


「人々は、娘が死んだことを知っていたので、イエスをあざ笑っていた。しかしイエスは、娘の手を取って、叫んで言われた。『子どもよ。おきなさい。』すると、娘の霊が戻って、娘はただちに起きあがった。」(ルカによる福音書8章53-55)


 中川建一の『聖書ものがたり』の整理にもなる。