鹿嶋春平太「誰もが聖書を読むために」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「創造神が人間に望むのは、自分が造った子供である人間が、自分に心を向け、意識を呼応させて、暮らしてくれること、それのみです。そうすれば、物質的にも精神的にも豊かになるような力を注ぎます。その力は、巨大です。それがバイブルでいう「祝福」です。」


「祝福された人間が喜びを持っていきいきと人生を全うする。それを見てまた楽しむ。そういう喜びをうるため人を一方的に造ったわけです。だから、創造神に意識を向け、交信し、祝福されて、喜び生きるのは、造る前から一方的に人間に課せられた義務である、というわけです。この思想は他の多くの聖句の理解に、とても効いてくる予感がします。」


「『園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からはとって食べてはならない。それをとって食べるその時、あなたは必ず死ぬ。』」(創世記、2章12-17)


「これは、神が最初の人間たるアダムを造って、エデンの園に置き、アダムに与える唯一の戒めです。戒めとは、こういうことを「神が好まないからしてはいけないよ」として与えるものですから、これは裏を読むこともできます。すなわち、神は、人間が善悪の知識の実を食べないことを望んでいるというわけです。ということは、神との交信を保って、その導きに従うことを求めておられる、ということでもあります。」


聖書の論理が世界を動かす」の著者鹿嶋春平太の二冊目