鹿嶋春平太「聖書の論理が世界を動かす」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「聖書では無限界、天、宇宙、地(地球)は、この順番で存在するにいたったというストーリーになっている。簡単に言うと、まず、無限者たる創造主が無限界をつくっている。次に神は天国という被創造空間を造る。そこは神の国なので神の名をおき、天子を造ってこれを礼拝させる。ところが、その天子の中で、部下に神ではなく自分を礼拝させるふとどき者が出現する。これが変質して悪魔(サタン)となる。そこで神は天の一部に暗闇を造り、サタンと彼を礼拝して悪霊となった天使達を閉じこめてしう。これが宇宙である。宇宙は暗闇ということになっている。そして、この暗闇の中に光(太陽など)を造り、地(地球)を造り、動物や人間を造るというストーリーとなる。」


「この物語の展開は、マクロの空間からミクロの空間を割りおろしてくる『ブレイクダウン』ともいうべき方式である。」


「天使は、聖書では『御使い』とも邦訳されており、英語では『angel』。天使は本来、人の目には見えない霊的な存在であるが、神ではなく造られた霊、すなわち『被造霊』である。」


「天使というと、日本人は、丸々太った赤ん坊の背中に羽根の生えた存在を思い描くが、あれはキューピッド(Cupid,ローマ神話の恋愛の神。ヴィーナスの子)という、天使angelとは別の存在である。これをエンゼルマークとかいって商標に使った日本の製菓会社が誤解を一般化してしまった。」


「聖書では天使は人間の目に見える人の姿になって、神の言葉をとりついだり、又、時として火になったり、風になったりしてさまざまな仕事をする、力ある霊的な存在である。」


 そういうことか、という話が多い。