「聖書ものがたり(異邦人世界への拡大)」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「神殿と会堂の違い。神殿はエルサレムにしかないが、会堂はユダヤ人が住むところならどこにでもある。神殿ではいけにえを捧げるが、会堂ではそのようなことはしない。神殿は祭司とレビ人によって管理運営されているが、会堂はそうではない。会堂には会堂管理者がいる。その管理者が、会堂の維持管理、安息日のトーラー朗読箇所の選定、礼拝の司会、聖書朗読者や説教者の指名などを行うのだ。会堂の起源であるが、これはバビロン捕囚以降の現象である。イスラエルの地から離散したユダヤ人たちが、礼拝の場を確保するために会堂を建設した。捕囚から帰還して以降、神殿は再建されたが、会堂の持つ意味を認められたため、この習慣はイスラエルの地以外にも広がったのだ。ユダヤ人共同体では、成人男子が十人いれば会堂を建てるという習慣が定着している。この十人という人数を、私たちユダヤ人はミニヨンという。」


「『福音(ユーアンゲリオン)』とは、元来は戦争に勝利したという知らせのことである。そこから転じて、喜びをもたらす知らせ一般を示すようになった。信者は、その言葉を、『父なる神がイエス・キリストによってもたらされた救いの知らせ』という意味で使っている。福音のメッセージをより詳細に定義すると、『キリスト(メシア)は、聖書に書いてあるとおりに私たちの罪のために死なれたこと、又、葬られたこと、又、聖書にしたがって三日目に甦られたこと、又ケバ(ペテロ)が現れ、それから十二弟子が現れたこと』。もしここに、まだ主イエスをキリストと信じていない者がいるなら、今この『福音』を受け入れるように心から勧めたい。信じた瞬間、その魂は新しい生まれ変わりを経験するのだ。」


 言葉の定義をあいまいなままにしておくと、わからなくなってくる。