「丸山真男 音楽の対話」から | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「丸山の音楽コレクションには大きな特色がある。録音テープやディスク類、楽譜の山に比べて評論や解説書の数が著しく少ない。」


「音楽愛好家の書架には、『誰々について』とか、『何々について』という類の伝記・評論が楽曲解説全集や音楽辞典とともに立ち並び、詰まっているのが普通である。」


「あくなき好奇心、現実観察と把握のうえにこそ、先生の精緻な理論体系は構築されているのであろう。」


「丸山が求めたのは他人の解説や意見ではなく、常に『事実』であった。厖大なエネルギーを費やし、時間をかけても、とにかく自分で考え、事実を把握する、これが丸山の『方法』であった。」


「音楽を対象にしてもこの姿勢は変わらない。」


 丸山真男は政治思想家であり、その生き方、見識を知りたいと思っているが、とっかかりは、音

楽から。