「東大の現代文出題陣が望む受験生像は、やはり世間が考える東大のイメージとは真逆なものらしい。固定観念にとらわれず、柔軟な思考ができるかどうか。そういった受験生を欲しているかのようだ。」
「それは社会人に対してもいえる。この激変する世の中で、絶対的なもの、常識などどこにもないのだから、固定観念にとらわれず、絶えず自分の頭で柔軟に思考することこそ、新しい時代を生き抜く条件ではないか。常識とは思考停止状態を生み出すものであり、それゆえ、ものを考えない人間が新しい時代に対応できないことは明らかである。」
上記は、木村敏『異常の構造』の紹介のくだりで出口が述べたもの。