続「海防論」 | さかえの読書日記

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琴線に触れたことを残す備忘録です。

「日本の領土の面積は、約38万平方キロメートルで世界の中で61番目の広さである。だが、これが領海・排他的経済水域(EZZ)の面積、及び体積の話となると状況は、一変する。」


「領海・EZZの面積は、約447万平方キロメートルもあり世界で6番目、その体積にいたっては、約1580万立方キロメートルで世界第4位という高順位だ。加えて、海岸線延長を国の面積と対比した国の面積当たりの海岸線延長となると世界1位、人口比で見た人口当たりの海岸線延長も、やはり世界1位である。」


「日本の海上警備を担っている海上保安庁には、現在12,411人在籍しているが、日本の海保一人当たりが受けもっているEZZの面積は、アメリカの約6倍、韓国のEZZの面積は、日本の約9分の1しかありませんが、それを守る人数は、ほぼ同数(1万600人)であり、さらに予算となると、海保全体の予算が、自衛隊のイージス艦一隻分といわれている。」


 事実とデータに基づく論証、久しぶりに面白い本を読んだ。