シンプル化はスキルである | Webディレクターの生活

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「企画書は1枚で」
「1枚1メッセージ」
「ポイントは一言で」
「プレゼンは●分以内に」
「エレベーターで伝わる内容を・・・」


巷ではシンプル化こそが大事という
書籍やメッセージが溢れている。
職場でも教育シーンでは
それを謳う人も少なくないはずだ。

一方、そういったメッセージに
異論を唱える人はあまり存在しないし
頭で分かっている人も多いはずだが、
実際にできていない(やろうとしない)シーンを
社内外問わずとても多く目にする。


そもそも、なぜシンプル化、
一言化が大事かと言うと、

その戦略、企画、デザイン等の
成果物の肝であり、
説明する際に、
絶対に外してはならない言葉が、
その一言に該当するからだ。


にも関わらず、
延々修飾語句を並べても、
一向に肝に触れることのない
プレゼンや資料が溢れるのは、

当人が、そもそも事の本質を理解できていないか、
アウトプット自体が
何らか破綻している可能性がある。


つまり、シンプル化は
伝達の意識の問題ではなく、
伝達以前のプロセスから本質を捉え、
核を定めるという
明確なスキルに依存するものだと思う。


それでも、一見して間違っていない資料やプレゼンは、
経験を重ねれば何となくできてしまうものだから、
これが不幸にも見抜けないと、
後になって皆がダメージを被る。


私はそれを見抜くための方法として、
「資料無しで説明できるか」を
チェックポイントの一つに置いている。

他人のアウトプットもそうだし、
自ら作成した資料に対して、
自ら資料を使わず説明を試みる。
短く説明できれば出来るほど、望ましい。

仮にビジュアル性の高いデザイン案も、
数字が多く登場する資料も、芸術作品を除けば、
伝えるべき肝は必ず存在するはずで、
シンプル化、一言化は可能である。

これが自らの理解が至らなかったり、
詰めが甘いと、なかなか難しい。

その場合は、
考え直したり、振り返ったりして、
精度を高めていく必要がある。

繰り返しになるが、シンプル化は
「頭で分かっている」「意識をしている」
だけでは成立しない。

ただし、スキルは鍛錬すれば身に付くものだから、
普段から意識すること+鍛錬することで、
必ず精度を高めることができる。

「要するに」が要してない人ほど、
試してみて欲しいと思う。