【空想物語~武装警備隊~リメイク版『第十六話』】 | ANOTHERWORLD♪~EIMIE的日常!?~

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『はじめに』




現在公開されている通常版『第一話』~『第十八話』までのリメイク版として再掲載しておりますので
内容や登場人物が重複している所もありますのでご了承ください。)


★この物語は作者の空想により創られたものです。

完全フィクションにつき、実在する作品、出来事、人物、関連事項等々一切関係ありません。
また物語の流れ上若干不適切な言動が含まれている場合もあるかと思います。
この物語は登場人物の設定以外のシナリオ設定は設けておらず、即興的流れで展開していきます。


上記内容苦手な方ご理解いただけない方は申し訳ございませんGO!BACK!でお願いします。
それでもいいやと言う心優しき方(物好きとも言う...ぁ)はよろしくお願いします。
(但し、お読みになって気分を害されても責任は持てませんのでご了承ください。)
(皆様のご感想や今後の参考までに、こんなキャラや展開があったらいいかも?等のアドバイス等ございましたら、
メッセージやコメントで頂けると嬉しいです。
但し、作者はイラスト等は描けませんので文字のみの創作になりますm_ _m)





物語のあらすじと人物紹介はこちらから


第十五話はこちらから



≪第十六話「キオクノカケラ3」≫


アロンの夢の中_____。


(アロン視点)
眠ってからどの位時間(とき)が過ぎただろうか......数時間?数分?数秒?

気が付くと俺は白い光の中にいた__________。


.....「アローン.....おーい、こっち来いよー」

......!........誰かが呼んでる?......


何処か懐かしい.....遠い記憶の中で聞いた事のある声......

クロウ....兄ちゃん?


.........


そう!あれは間違いなくクロウ兄ちゃんの声だ。

クロウ______。

それは俺の双子の兄.......

俺達は烏の獣族の王の子として生まれた。
父は黒烏族の王族の血を引き、母は白烏族の血を引く。
俺達は二人の血筋を見事なまでに二等分して生まれて来た。
兄のクロウは父の黒烏族の血を引き黒い烏として弟の俺は母の白烏族の血を引き白い烏として生まれた。
俺達は日々平和に仲良く暮らしていた、あの日が来るまでは______。


クロウ(幼少期)「おーい、アローン....アロンってばー」
アロン(幼少期)「なーに?クロウにいちゃん?」
クロウ「ねぇ、アロン、これみて!きれいないしをみつけたんだぁ」(両手で大事そうに小石を持ちアロンの傍にやって来る)
アロン「わぁ~、ほんとだ、きらきらしてて、すごくきれいないしだねぇ~」(瞳を輝かせながら)

あれは、小さい頃の俺達......
ここは夢の中なのか?他の皆は?

俺はそれが夢の中だと何となく気づき他にも誰か居ないかと辺りを見渡す。

.....「まてよ、らいと....そっちはからすぞくのてりとりーだぞ」
らいと「だいじょうぶだよ、れいやにいちゃん。
だって、ここのむらではしゅぞくはかんけいなく、みんながびょうどうにくらしているってきいたよ。」
...!....
あれは、蛇族の双子の王子?!彼等も此処にいるのか?
___。

この村では獣族の血を引くものが種族関係なく平等に暮らしている。
本来なら蛇と烏が共に生活等考えられない事だがここではそれもありのようだ(何せANOTHERな世界ですから(笑))


蛇族の双子王子____。

彼等もまた俺達兄弟と同じく白蛇族の母と黒蛇族の王の血を引く父から生まれた。
兄の霊矢は母の白蛇族の血を弟の雷兎は父の黒蛇族の血を受け継いで生まれて来た。
その性かは分からないが兄より少し気が強い所がある。
ある日俺達のいる村に家族で越してきた。新しい土地を散策中に俺達は出逢った。


らいと「.....!....だれかいる。いってみよう!」(人影を見つけそちらの方へ向かっていく)
れいや「らいと!まて!てきかもしれないんだぞ!らいと!」(急いで後を追う)
らいと「...だいじょうぶだよ。だってむこうもおれたちとおなじくらいのこどもだよ、ほら!」(人影を指さして)
クロウ「.....!だれだ!」(雷兎達に気づき少し警戒する)
アロン「.....!.....へびぞくの....きょうだい??」(自分達と同じくらいの兄弟に気づく)
らいと「おれたちはてきじゃない、へびぞくのふたごのおうじだ」(軽く微笑みながら近づいて来る)
クロウ「......!.....」(少し警戒しながら雷兎に視線を向ける)


二組の兄弟達が暫くお互いを探るように立ち止まり見つめあっている。

.....と、そこへ誰かがやって来る。


???「其処で何をしておる」

四人が振り向くと其処には白髪の烏族の老人と黒蛇族の王らしき人物が佇んでいた。


れいや・らいと「....!....ちちうえ!!」
アロン「ちち....うえ......って.....くろへびぞくのおうさま?!」
クロウ「.......!.....くろへびぞくのおうがなぜここに?」
???「.....はっはっはっは......そんなに驚く事もなかろう今日からこの村に越してきた新入りじゃで、色々案内しておった所じゃよ」
ハク「私は黒蛇族の王、名をハクと言う宜しくな。其処に居る蛇族の兄弟は私の息子達だ。」(アロン達に挨拶をする)
アロン「ハク....王様?」
ハク「ハクで良いよ。ここでは王も民も関係ない、長老....そうでしたね?」(老人へ訪ねるように)
長老「....あぁ、そうじゃ、流石、王と言われるだけあって物分かりが良いようじゃのう」(嬉しそうに微笑み)
クロウ「わたしたちは、からすぞくのおうのむすこ、クロウとこっちがおとうとのアロンです。よろしくおねがいします」(丁寧に挨拶をする)
長老「この子達の父親は黒烏族の王なんじゃよ、見ての通りこの子達も双子の王子じゃ。年も同じくらいかのう」
アロン「おれたちはいまは、ごさいだよ」(すっかり安心して笑顔で答える)
らいと「へぇ、じゃぁ、おれたちとおなじじゃん!」(嬉しそうに笑顔で)
れいや「クロウとアロンか。わたしはれいや、こっちがおとうとのらいとだよろしくな」(軽く微笑みながら)
長老「そうじゃ、丁度良い、今夜にでも皆で会食会をしよう。他の村民にも紹介したいしのう」
ハク「それは楽しみですな。早速妻にも伝えて置きますよ。」
長老「烏族の王子に頼みがあるのじゃが...」
クロウ「みんなにでんたつするんだね」
長老「...うむ。」(軽く頷く)
れいや「わたし....いや、おれたちもてつだいたいけど......」
アロン「だったら、おれたちについてあいさつがてらいっしょにでんたつしたらいいよ..いいですよね?ちょうろう?」
長老「勿論じゃよ」(軽く微笑みながら)
らいと「....やったー!」(嬉しそうに)
クロウ「....そのまえに、さきにちちうえとははうえにしらせなくては」


子供達が一斉に走り出す。


長老「やれやれ....ちび共は元気が有り余っておるのう...」(少し溜息交じりに)

ハク「ははは.....私達も行きましょう」(軽く微笑みながら)



____それから数年後俺達四人は村を守る為に結成された騎士団へ入団することになる。

その話はまた次の話の中で_____。



第十七話に続く。