【空想物語『武装警備隊~リメイク版~」第十四話】 | ANOTHERWORLD♪~EIMIE的日常!?~

ANOTHERWORLD♪~EIMIE的日常!?~

好きな事や呟き,日常の事,空想物語等をランダムに綴っております。

 

 




『はじめに』




現在公開されている通常版『第一話』~『第十八話』までのリメイク版として再掲載しておりますので

内容や登場人物が重複している所もありますのでご了承ください。)





★この物語は作者の空想により創られたものです。

完全フィクションにつき、実在する作品、出来事、人物、関連事項等々一切関係ありません。



また物語の流れ上若干不適切な言動が含まれている場合もあるかと思います。



この物語は登場人物の設定以外のシナリオ設定は設けておらず、即興的流れで展開していきます。





上記内容苦手な方ご理解いただけない方は申し訳ございませんGO!BACK!でお願いします。




それでもいいやと言う心優しき方(物好きとも言う...ぁ)はよろしくお願いします。


(但し、お読みになって気分を害されても責任は持てませんのでご了承ください。)




(皆様のご感想や今後の参考までに、こんなキャラや展開があったらいいかも?等のアドバイス等ございましたら、

メッセージやコメントで頂けると嬉しいです。


但し、作者はイラスト等は描けませんので文字のみの創作になりますm_ _m)




物語のあらすじと人物紹介はこちらから
https://ameblo.jp/ei-mie/entry-12547154019.html

第十三話はこちらから

https://ameblo.jp/ei-mie/entry-12561658096.html



≪第十四話 キオクノカケラ≫



りゅうのすけ「う、うわぁぁぁ......」
翔「りゅう!力を入れ過ぎだ!黒龍の動きに合わせるんだ!」
りゅうのすけ「は、はい!......(体制を整え軽く息を吐く)」
黒龍「がぅ~?」(りゅうのすけに大丈夫かと言っているようだ)
りゅうのすけ「.....だ、だいじょうぶ!....こくりゅう!いくぞ!」
黒龍「がぁーう!!」


冬休みが終わったある日、子供達は春に向けての体術や能力(ちから)の調整や修業期間に入っていた。


翔「良し!いいぞ、その調子だ。そのまま下に降りて来れるか?」
りゅうのすけ「はい!こくりゅう!」
黒龍「がぁーっ!!」(りゅうのすけと一体化するように静かに翔の傍に降りる)
翔「よーし、いいぞ!りゅうのすけ、お疲れ様。黒龍もお疲れ!」(軽く微笑む)
子供達「わー、すごい」(夫々感動やら感想をいいながら拍手をする)
アロン「よーし!次!あつし!」(あつしを見て)
あつし「はは.....はいっ」(緊張しながら)
翔「ははは....そんなに緊張しなくても、いつも通りでいいよ。」
あつし「は、はいっ」(ガチガチになっている)
アロン「ほら、力抜け」(軽くあつしの肩を揉むようにして)
アロン「大丈夫、大丈夫....落ち着いて落ち着いて」(優しく諭すようにあつしの肩を軽くポンポンとする)
あつし「.....!....ありがとう、アロンおにいちゃん...きんちょうしなくなったよ」(ニコッと笑い)
翔「良し!始めるか。...アロン」(アロンに合図を送る)
アロン「あぁ」(翔の合図に軽く答える)
あつし「はい。おねがいします!...びゃっこ!」
白虎「ガルルルッ!!」


あつしに応えるように白虎があつしの後ろに現れると同時に白虎に重なるようにあつしが立ちあつしと白虎が一体化される。
やがて幼い人虎が其処に佇んでいた。


アロン「良し!来い!」(構える)
人虎(あつし)「はぁーっ!」
アロンに突進して行く。)
アロン「っ....ほらほら、腰が甘いぞ、もっと足の構えに気を付けろ」(人虎(あつし)の攻撃を軽く抑えて)
人虎(あつし)「ふっ!」(体制を整えて)
人虎(あつし)「えーい!」(アロンに再び突進して行く)
アロン「....!!...」


アロンが軽くバランスを崩しそのまま後ろに押し倒されるような恰好になる
一瞬アロンの視界にある風景が浮かんで消える



アロン「っ......!!...い、今のは....」(ふと気が付くと目の前に元の姿に戻ったあつしが心配そうに覗きこんでいる)
あつし「アロンおにいちゃん、だいじょうぶ?」
アロン「.....あ、あぁ、大丈夫だ。凄いなあつし、やったじゃん!」(何事も無かったように笑顔で立ち上がる)
あつし「....!...ごめんなさい、でもよかった、だいじょうぶで」(少し泣き笑いのような顔になる)
翔「あつし。大丈夫だ、アロンはその位の事じゃびくともしないよ」(軽く微笑んで)
アロン「そういう事だ、だから謝る事は無いぞ(軽く笑い、翔に向き直り)ちったあ、心配しろっつーの!小声で)」
翔「あははは...良し!それじゃ次....めいで最後だな....めい!」
めい「..........」
翔「.....ん?....めい?どうした...!」(めいの方を振り向き少し驚く)
めい「......お、おねがいします」(普段見た事の無いような怖い形相になっている)
アロン「.......」(静かにめいに近づき、めいの肩にそっと触れる)
めい「..!...アロンおにいちゃん..」(ふと我に返ったような表情になりいつものめいの顔に戻る)
アロン「大丈夫、大丈夫、落ち着いて、落ち着いて」(あつしの時と同じようにめいの軽く肩をポンポンとする)
めい「....(こくりと頷き)おねがいします」(今度は元気よく)
翔「良し!始め!」
めい「びゃっこ!」
白狐「ケーン」


めいに応えるよう白狐が一声上げめいの背後に回る。それに合わせるようにめいが白狐の前に立ちあつしの時のように白狐と一体化する。


人孤(めい)「くぅーん!がぁーう!」(低く唸ると翔とアロンを目がけて突進する)
 

 

翔「アロン!」
アロン「あいよ!」


二人同時に人孤を避けるように宙に舞うと同時にアロンが左に翔が右に夫々着地する。


人孤(めい)「....!...?!」
人孤(めい)が一瞬行き場を見失いそうになるが直ぐに体制を変えて前足で翔を攻撃して直ぐに後ろ足でアロンを攻撃する。
どちらも何とか交わすが微かに掠っていた。


翔「....っ.....」
アロン「.......!うお!」
めい「.....はぁ、はぁ....ふ、ふたりともかわすのはやいです」(元の姿に戻り)
翔「否、何と交わしたけど、掠った」(軽く掠った方の腕を押さえ乍ら)
アロン「凄いぞ、めい」(こちらも掠った方の足を押さえ乍ら嬉しそうに)
めい「.....!...だ、大丈夫ですか?」(少し慌て乍ら)
翔「あはは....心配ない、さっきも言ったけど」
アロン「俺等そんなにヤワじゃないからな」(ふふっと笑乍ら)
子供達「わー、めいもあつしもりゅうのすけもせんせいたちも、みんなすごいや」(ぱちぱちと拍手をしながら)
翔「よーし!これで全員終わったな。皆随分と成長したね。休みの間も頑張ったんだね。先生嬉しいぞ!」
アロン「この調子でこれからも春に向けて頑張ろうな....ただし、無茶は絶対しないようにな」
子供達「アロンには言われたくないよー」(悪戯っぽく)
アロン「何だと!?.....それに呼び捨てにするな!」(少し嬉しそうなのを隠しながらワザと怒ってみせる)
子供達「だって、アロンはアロンだよ」
アロン「.....クッソ....!こらー!」
子供達「わーい!」(楽しそうに逃げていく)
アロン「待てー!」(笑乍ら追いかけていく途中で再び一瞬だけ先ほどと同じ風景が浮かんで消える)
アロン「.....!....まただ....」(一瞬立ち止まる)
翔「あははは....アロンも子供達も元気だな...アロン?」(アロンの様子に気づき)
アロン「....何でもねぇ....うぉらぁー、待てー」(何事も無かったかのように子供達を追いかける)


その時未だ誰も気づいていなかった、一羽の黒い烏が物陰からその様子を伺っていた事に____。



ある場所___。



幻魔「始めるわよ......霊鬼!」
霊鬼「御意」


硝子の棺の様な箱に中の蠢く何かを抱え込むように霊鬼が箱の中に横たわると、蓋が閉められ幻魔が妖力の呪文を唱え始める。


霊鬼「.....っ...うぐっ..」(何かに耐えるように少し苦し気に声を漏らす)
雷鬼「兄者、暫しの辛抱だ。頑張れ」(兄、霊鬼の声を聞き乍ら少し心配しながらもじっと待っている)
霊鬼「ら...い...き...あん..ず..る...なか...れ」(最後の方は略聞こえない)
雷鬼「..........」(じっと耐えている)
幻魔「もうすぐ......もうすぐ完成よ....之が完成すれば.....ふふふ....あはははは.....」


静かな部屋の中に幻魔の高笑いと怪しげな空気が不気味に広がって行った......



第十五話に続く