ずいぶん待ちましたが、ようやく再販された童友社のクラウン HT SL。
もともとはヤマダというメーカーの金型を童友社がひきとったもの。とはいえ80年代にはすでに童友社の商品として販売しているようなので、金型はヤマダよりも童友社に保管されていた期間の方が長いのではないでしょうか。
そんな金型を久々にひっぱりだしてきて修復して再販にこぎつけたというもの。
1年前くらいに再販がアナウンスされて、当初昨年夏頃の発売だったものが、延期されてようやく発売となりました。
金型修復のそうとうな苦労が偲ばれます。
いわゆるクジラクラウンと呼ばれた4代目クラウンのキットはおそらくコレが唯一だと思うのでとても貴重です。
フタをあけるとこんな中身。
紙の仕切りが当時感があってイイ!
斜めの帯も。
思うに、仕切りと帯が両方あることって当時でもそんなになかったとは思いますが、こういうのは気持ちが大事。
自分が小学生だった頃ってプラモはみんなこんなだった気がします。
豊かな時代でした。
ボディはこんな感じ。
アナログ感満載の表面状態なのがイイ。
キレイに作るにはそれなりに手間がかかりそうですが腕が鳴るというものです。
ガンプラとは違うのだよ。
一説によるとボンネットの部分の長さが左右で違うらしい。
まあ当時はそういうの当たり前でしたね。
当たり前すぎて当時は何も思わなかったですが。
(たとえばちょっと前に作ったタミヤのサバンナRX-7はテールランプの形状が左右で違う、とか)
ボンネットの先端に段差があるというデザインは奇しくも最新のクラウンと共通しています。
意図的なオマージュとは考えにくいのですが、はたして。
シャシーは当時のラインナップで共用していたそうで、ボディサイズはこのシャシーに合わせてデフォルメされているようです。それゆえにこのキットは「1/24」とは言わず、一応商品としてはノンスケールということになっています。
(1/25くらいらしい)
内装はだいぶ上げ底。
これは下に電池ボックスがあるため。
床下に電池があるなんてまるでEVですが。(実際この模型はEVですが)
なお窓の透明パーツは側面がありません。
キットにはモーターや金具が付属しています。
なので電池を買ってくるだけで走ります。
モーターがついてくるなんて今どき親切。
復刻再販されたりするものはこのあたりが省略されがちですが、ちゃんと入れてくるのがえらい。
というか、当時のキットもはたしてモーターついていたのでしょうか?
なんとなく当時でもモーターは別売りのマブチモーターを用意する必要があったような気がしますが、どうだったろう。
しかし考えてみると、こいうのってミニ四駆のルーツなのかなと思えてきます。
子どもにとってはやっぱり自分で組み立てたものがモーターで動くというのが楽しいわけで、ミニ四駆はそのエッセンスをうまく取り込んだんだなーと。ヒットするわけだ。
メッキのランナーはこんな感じ。
まあそりゃ今のキットと比べたらねぇ。
ライトもバンパーと一体。レンズのパーツなんてない。
ライト部分をくり抜いて自作のライトケースを作って・・というのもいいですが、ここは素直にこのままにしておくのがいいのではないかと。
本気で今のキットのレベルにアップデートするというのも結構ですが、そういうのはプロのモデラーかハセガワに任せておけばいいのだと思います。
今回は以上〜
【今後の動画up予定】は
来週の月曜にはupしたいと思っています。
本当は日曜にupしたいと思ってるのですが、ちょっと間に合うかどうかわからないので
月曜ということにしておきます。