タミヤのRX-7(FD)でモンティゴブルーマイカを再現(を目指)した塗装をしてみました。
この色は基本的にダークグリーンのメタリックながら、光が当たってないところはブルーに見えるという不思議な色。
これは単にグリーンメタリックを塗っただけでは再現できません。
シルバーの上にクリアグリーンを塗るキャンディーカラーともちょっと違います。
また、こういう塗装は色を重ねることで実現できるものであって、特別に調色された塗料を塗ればいいというものでもありません。むしろ使っている塗料は通常販売されている定番品です。
そんなわけで、その塗装した過程を順に説明していきます。
まずは表面の下地処理。
なんせ30年前のキットですから、いかにタミヤといえど古さは隠せない。
表面全体をペーパーがけしていきます。
最初に一度フィニッシャーズ のファンデーショングレーを全体に塗って、それを捨てサフがわりにして、乾燥後ペーパーがけしていきます。
とくにフロント部分の、ボンネット・フェンダー・バンパー・ライトの部分は、なめらかに面がつながるように削ります。
フェンダーとバンパーの間のスジボリがライトまで達していないので、達するようにスジボリを足しています。
ちなみにリアのブレーキランプまわりのクリアーパーツも、ボディとなめらかに麺がつながるように同時にペーパーがけしています。
ペーパーがけが終わったら、全体をファンデーショングレーで塗りつぶします。
一色目:ブライトブルー(フィニッシャーズ )
そしてブルーを塗装。
ブルーはフィニッシャーズのブライトブルー。
深みがあって鮮やかなブルーなのでこの色をチョイス。
リアスポイラーはリアウィンドウの開口部のところにテープで固定して同時に塗っています。
色がボディとズレるのを防ぐため。
本来ならサイドミラーもボディのどこかにくっつけて同時に塗るべきですが、メンドイので省略。
小さいパーツなので多少色がズレてもそれほど目立たないだろうと思ったので。
二色目:パールシルバー(ガイアノーツ)
乾燥後、ガイアノーツのパールシルバーを塗装。
ちょっと加減が難しいのですが、できるかぎりまんべんなく、片寄らないように塗っていきます。
塗っても光が反射するところだけシルバーに見えて、反射しないところは塗られてるかどうか見分けにくいので、そういう意味では若干塗るのが難しいです。
三色目:ピーコックグリーン(クレオス)
パールシルバーが乾いたら、クレオスのGXクリアピーコックグリーンを塗ります。
最近発売された新しい色です。
これでモンティゴブルーのできあがり。
ブライトブルー→パールシルバー→ピーコックグリーンの三色を重ねたことになります。
なお、このあと実際は研ぎ出し用にクリアーを重ねています。
要するにパールシルバーの、「光が反射する時はシルバー、反射しないところは下地を透過」という性質を利用しています。
反射しないところは下地のブルーが見えます。
ブルーの上にクリアーグリーンを塗ってもブルー味は残るのでブルーに見えます。
反射するところはシルバーに見えるはずですが、上にクリアーグリーンを塗っているのでグリーンのシルバーに見えることになります。
結果、暗いところから明るいところへ、青から緑に変わって見えるという、不思議な色が出来上がるというわけです。
今まではこのような深みのあるクリアーグリーンがなかったので再現が難しかったのですが、クレオスからピーコックグリーンが発売されたことでその道が開けたという感じです。
今回は以上〜
追記
モンティゴなのかモンテゴなのか。
一応タミヤのRX-7の説明書には「モンティゴ」と書いてあったのでそちらで統一して表記してます。
ただ、マツダ好きの方々からすると「モンテゴ」のほうが一般的なのかもしれません。
まあ、「バイオリン」と言うのか、かっこつけて「ヴァイオリン」と言うのかの違いみたいなものと思っているのですが。