園子温監督、YOUNG DAIS鈴木亮平清野菜名坂口茉琴窪塚洋介染谷将太竹内力出演の『TOKYO TRIBE』。R15+

原作は井上三太の「TOKYO TRIBE2」。

すでに恒例ですが、読んでいません





トーキョーでは町ごとにトライブ(族)が群雄割拠していた。ブクロWU-RONZを仕切るメラ(鈴木亮平)は、一度会っただけのムサシノSARUの海[カイ](YOUNG DAIS)をなぜか目の敵にしていた。ヤクザのブッバ(竹内力)が君臨するサガ・シティに連れてこられたスンミ(清野菜名)は、メラやブッバの息子ンコイ(窪塚洋介)らに辱められる。囚われた仲間を救うためにブクロに乗り込んだ海たちだったが、返り討ちに遭ってしまう。


ストーリーとかほんとにどーでもいいのでw ネタバレなんかもカンケーないんですが、気になるかたはご注意を。

ひと頃の三池崇史のように次々と新作が控えている園子温の、とりあえず今現在の最新作。

そーいや、ちょうど三池監督の映画『喰女 クイメ』も公開されてますね。観てませんが。

全篇ラップが飛び交う、漫画原作の映画、という予備知識だけで鑑賞。

よーするに「ここは俺らの町~プチャヘンザッ」とか言ってる奴らが徒党を組んでバトるというもの。

映画の中に架空の町を作りだす、ということでは石井聰亙の『爆裂都市』とか山本政志の映画、あるいは岩井俊二の『スワロウテイル』なんかをちょっと思い浮かべたりして。

『爆裂都市 BURST CITY』(1982) 出演:陣内孝則 大江慎也 戸井十月 町田町蔵 泉谷しげる 上田馬之助



雰囲気がなんとなく80~90年代あたりのインディーズ系の映画っぽいんだよね。

園子温自身があの時代の自主映画出身なんだけど。

日活撮影所にセットを組んで撮影したんだそうで。

エキストラも含めてどれだけの人数が参加したのか知らないけど、けっこう大勢出てきてなかなか壮観でした。


昨年は『HK 変態仮面』で顔に女物のパンティをかぶって黒光りする筋肉と尻を披露、現在NHK朝の連続ドラマ「花子とアン」ではヒロインの優しい旦那さんを演じている鈴木亮平が黒Tバック一丁で日本刀を振り回し、おねぇちゃんの乳を揉みラップを奏でる。

 


なんかほんと最近、映画で野郎の尻とか股間ばっか見てる気がするんですが^_^;

ちょっとここんとこ「ティンコ」連呼しすぎて飽きてきたので、今回は「おっぱい」と「パンチラ」連呼します。

“村岡印刷”さんの活躍もよかったけど、この映画で「ををっ!」と思わされたのは、ヒロインのスンミを演じる清野菜名がアクションができる人だったこと(回し蹴りが麗しい)と、見せるモノをしっかり見せてたこと。

 


アクションおっぱいパンチラ

これはけっこう驚きでした。だって、おっぱい丸出しΣ(゚д゚;)なんだもの!スゴい逸材なんではないかと。

清野さんは『WOOD JOB!』で染谷将太の元カノ役だったようなんだけど、まったく気づかなかった。あと、僕はあいにく未見ですが『ヌイグルマーZ』ではあの頭突きで瓦割りのお姉さん、武田梨奈のアクションの吹き替えもやってたんだそうで。

 


ノースタントのその身のこなしに見惚れてしまった。

 
高山善廣とも闘います


これから公開される金子修介監督の『少女は異世界で戦った』でも武田梨奈と共演してるので、もうバリバリそっち方面の人なのね。

今回はアクション監督の坂口拓の指導を受けている。

なるほど、そういう繋がりなのか。

アクションとエロを両立できる女優さんって、特に日本ではきわめて貴重ではないだろうか。普通は大概どちらか一方なので。しかもアイドル系の美人だし。

“パンチラ”については、最初から思いっきり見せる方向でやったようでもはや“パンモロ”なのだが、監督と一緒にいかにして魅力的にパンチラが見えるか研究しながら撮ったんだそうな。

最高ですね(^o^)♪

そして、彼女と行動をともにするヨン役の坂口茉琴。

最初、男の子かと思ってたら声は高いし背が低いのに妙にガッチリ体型なんで、小柄な男性が演じてて女の子が声を吹き替えてるのかな?と。

でもやっぱり本人の声っぽいしどっちだよ、と(;^_^A

実際は現役女子高生なんだそうで。

彼女も軽業師のようにピョンピョン飛び回ったりブレイクダンスっぽい動きで攻撃したり、この二人のアクションを目撃できただけでも(そして清野菜名のおっぱい!ヘ(゚∀゚*)ノ)この映画を観る価値は十分にあった。




きっとアクションができる若い女優さんたちは他にもいるんだろうけど、これだけ全篇闘いっぱなしの作品って意外とないんだよね。

彼女たちの躍動する肢体を観てるだけで至福の時間。

こういう人たちが活躍できる場がもっともっと増えてくれたら、と思う。



ストーリーは、基本全篇においてB-BOYたちが抗争を繰り広げているだけなんで、正直終盤は観ていてくたびれてきちゃったんだけど、でも腹に響くリズムが心地よくてなかなか楽しめました。

僕は常々、園子温の映画って独りで酒飲みながらDVDで観るのがちょうどいいと思ってるんだけど、この映画に関しては劇場で観てこそより楽しめると思いました。

出演者たちがヒップホップじゃなくて昭和歌謡を歌いながら闘ってくれたらさらに好きになっただろうけど(三池監督の作品にそんなのがあったが)、それでも若者たちの躍動とラップのリズムが次第に一体となって気持ちよくなってきた。

この映画にはリピーターもけっこういるようだけど、それはよくわかります。

僕は別の理由でもう一回観たいですけどね。

もちろん、それはおっぱい!!

スンミちゃんのおっぱい見るためだけにまた映画館行きたいぐらい。


一応主人公はラッパーのYOUNG DAISが演じる海なんだけど、すいません、スンミちゃんばっか観てたんで^_^;

いや、ちょっと瑛太をワイルドにしたような顔立ちのYOUNG DAISはなかなか演技も達者で、かっこよかったですよ。

LOVE & PEACEをモットーとする気のいい兄ちゃんだけどやる時はやる、そして実はチン○がビッグ・マグナムな主人公を好演していました。

 
「私よりチ○コがデカい奴は許さーん!」と怒り心頭の変態仮面


YOUNG DAIS以外でもプロのラッパーたちが多数出演、俳優たちも彼らと一緒に劇中でラップを披露。

染谷将太が狂言廻しの進行役で、原作者も顔を出す。

 


三つ編みのおさげがキモ可愛くて相変わらず目つきがヤバいキング(窪塚洋介)がまたいつものネチョネチョした喋りで竹内力の息子を演じ、“透明なボデー”のおっさんが大司祭役で登場。

 


しょこたんが自前のトラックスーツで「ブルース様だよ!」と見事なヌンチャクさばきを見せるも、なんの役にも立たないまま巨大な換気孔のファンに巻き込まれて死亡遊戯。

 


同じく叶姉妹叶美香も「あ~れ~」みたいな感じで飛ばされてご臨終、そしてもはや台詞もよく聞き取れなくなって特殊メイク並みに顔面のフリークス化が極まった竹内力も、飛んできた無数の日本刀に串刺しにされた挙句、首チョンパされてこれまたお亡くなりに。

もう、いろんな人が楽しげに悪役を演じては退場していく。

 
ガトリング銃を乱射する力兄ぃと、兄ぃに乳を揉まれる美香さん(お姉さんの方じゃなくてよかった^_^;)


主人公の味方だが、後半はずっと死体役の佐藤隆太



この辺のノリなどは「おふざけモード」の時の三池崇史っぽい。

戦車が歌舞伎町や渋谷を疾走して109を砲撃するシーンもあるけど、CGをもうちょっと頑張ってほしかったなぁ。CGのクオリティまで三池テイストにしなくても。

だいたいメラが海を憎んでいたのは彼の○ンコのデカさが理由だった、というしょーもないお話なので、酔っ払ってでもいないととても観ていられない。いや、シラフで観ましたが。

前作の『地獄でなぜ悪い』以上にカオティックで、さっき言ったように後半ちょっとしんどくなってケツが痛くなっちゃったけど、でも面白かったですよ。

しつこくって申し訳ないですが、この映画は清野菜名を観るだけで元が取れます。

バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチに憧れて、いつかハリウッドでアクション映画に出演したい、という夢を持つ彼女をこれからも応援していきたいです(^o^)


※追記:清野菜名さん、ご結婚おめでとうございます♪20.6.1


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