先日久しぶりに山道散歩。
桜と利尻山です。
ギョウジャニンニクもありました。
今日の絵本は
街どろぼう
junaida 作
福音館書店
これまた久しぶりのjunaidaさん!
表紙だけでjunaidaさんとわかりますね。
遠い国の大きな山の上でひとりぼっちで暮らしていた巨人。
ある日あまりにも寂しくて、一軒のお家を山のてっぺんに持ってきてしまいます。
お山に持って来られた家族は、
「親戚の家も持ってきてほしい」
と言ったので、巨人は親戚の家も山の上に持ってきてしまいます。親戚のおばあさんが
「友達の家も持ってきてほしい」
というので、友達の家も持って来ました。
さらには親戚の友達の女の子が、
「お店も持って来てほしい」
と言いました。だから巨人は街のお店も全部山の上に運びました。
結局街ごと全部、山の上に全部運んだようになりました。街の人たちは、水も綺麗で果物の木もある山の上に満足です。
でも、巨人はやっぱり孤独だったのです。
街の人たちはそれぞれ親戚だったり、友達だったり、お店とお客さんだったりと繋がりがあったけれど、巨人は誰とも繋がりはなかったのですね。
人がたくさんいれば、孤独じゃなくなるわけじゃない、ってことです。
街の中の孤独。
巨人はある日山を降りてしまいます。
山の下の、もう誰もいなくなったところに!男の子が一人残っていました。巨人はこの男の子と仲良く暮らしました。
もう、巨人は寂しくないですね。
人が何百人いても、ひとりぼっちのこともある。対照的に、2人しかいなくても友達になって、仲良しだから孤独じゃない。
この対比がいいですね。
人数が少なくても、仲の良いつながりがあればいいですね。
皆さま明日も良い一日を。