沓形の夜景と『しあわせ』 | 絵本島 

絵本島 

大人も絵本を楽しもう!絵本の紹介と感想を発信します。
今住んでいる利尻島の毎日を日記ふうに書いていきます。
絵本と島生活の楽しさを合わせたブログです。

 初めて夜景を撮ってみました。

 沓形の港、フェリーターミナルの方だと思います。


 下の白っぽいのは、雪だと思います。暗いので、写真というよりも、絵のように撮れましたね。


 今日の絵本は


しあわせ

レイフ・クリスチャンソン 文

にもんじ まさあき 訳

ディック・ステンベリ 絵


 しあわせって何だろう?

を考える絵本です。


 しあわせってなに

 夏の太陽

 それとも ふりつづいた

 雨のあとの太陽だろうか


 しあわせってなに

 勝つこと

 それとも

 ベストをつくすことだろうか


 しあわせってなに

 つぎつぎと成功をおさめること

 それとも

 できないと あきらめていたことを

 やりとげることだろうか

             『しあわせ』より


 最初の方のごく一部ですが、こうやって書き出してみると、パターンがありますね。


 しあわせってなに?と問いかけて、

 ①  まずは、何らかの結果や、それを手に入れるしあわせが示されます。


   次に、

「それとも」

と、来て、

②①の結果を得るまでの努力や過程などが示されます。


 ①の例えば、勝つことや成功などは、他の人にもわかりやすいしあわせです。誰が見てもしあわせと言えるもの。一般的にしあわせと思われているものです。


  それとも、と言って対比される

 ②は、ベストを尽くすことや、やり遂げること

など、自分で感じて1人で味わうしあわせ、と思えます。

 

 そして著者は、「それとも」の後ろにくる、1人で味わうしあわせを、しあわせとして重視していると思います。

 

 しあわせは、自分がしあわせと感じることが一番。

 何をしあわせと感じるか?

 どんな時に幸せを感じるか?


 絵本の最後は、こう結ばれています。


 しあわせってなに

 自信をもつこと

 自分をたいせつにすること

 そして

 自分とおなじくらい

 ほかの人も たいせつにできること

              『しあわせ』より


 ここは、「それとも」ではなくて、「そして」となっています。


 そして、自分が感じるしあわせを大切にするだけではなくて、ほかの人もしあわせを感じられるように大切にすること。ほかの人を大切にして、自分がしあわせを感じる、というのは人としてのレベルが高いです。


 明日は、ほかの人を大切にしよう。

 良い一日をお過ごしください。