死にたいと思っている子どもに
あなたは何を言ってあげられますか?
この絵本の
何に心動かされたのだろうかと
はっきり言葉で伝えられない状態で
ご紹介するのもどうかと思いながらも、
それでも
ぜひ早く読んで欲しい。
そんな気持ちに突き動かされています。
深く深く
心の中に沈み込んでくる絵本です。
『橋の上で』
文: 湯本 香樹実
絵: 酒井 駒子 河出書房新社
橋の上から川の水をながめている ぼく。
ここから飛び込んだら
ぼくを苦しめた人たちは
悪かったと思ったりするだろうか・・・。
いつの間にか隣に
古い雪柄のセーターを着た
おじさんが立っていました。
「耳をぎゅうっとふさいでごらん」
たったひとつの君だけの湖から
暗い地底の水路をとおって
湖の水が君のもとへとやってくると話します。
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絵本を使う
キャリアコンサルタントの福島瑛子です
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通常、耳をふさぐ行為は
音を聞かないためにします。
でもこのおじさんは
耳をふさぐことで
自身の内なる音を聞くことを促します。
やってみてください。
聞こえてくるのは、美しい音色ではありません。
ゴオーという、深く暗い音。
それを
「暗い地底の水路」と表現しているのでしょう。
その水は自分の体の中をめぐって
自分だけの湖につながっている。
目の前の苦しみに囚われていた心が
その先の
自分をめぐる物語が作り出す
美しく広い世界へとつながっていきます。
この先になにか
美しい世界があるのかもしれない。
ぼんやりとでも
そう思えるようになることが
少年を死から遠ざけたのでしょうか。
悲しみのその先に
あなたのいるべき優しい場所が
必ずある。
さりげなくそう伝えて消えていったおじさんは
いったい誰で
どのような人生を歩んできたのでしょうか。
読み直すたびに
さまざまな思いが浮かんでくる作品です。
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