スポッティ―はちょっと重かった~2月絵本深読み会ご報告 | 「自分の人生を自分の意志で歩いて行く」 キャリアカウンセラーのオフィス・ワン!

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自分のことを好きになり、自分を大切にしながら、自分の意志で人生を歩いて行く。キャリアコンサルタント福島瑛子はそのお手伝いをいたします。

こんにちは 絵本を使うキャリアコンサルタントです。 

 
昨夜の「大人が絵本を深読みする会」のご報告です。
ちょっと重い内容の本もあったので
いつもより頭が疲れちゃった人もいたようです (^_^;)
 
初参加の方が半分おられたので
仲良くなるためにこちらの絵本に登場願いました。

 

皆さんに尋ねたのは、

ページの端にいる女性がいま一番必要なのよね、

と思っているものはどれでしょう? というもの。


女性の横には、金魚の入った水槽や指輪、家、

歯ブラシなどが並んでいます。


アーティストさんは、女性が来ている服が地味だから、

明るい色のドレスを選びました。


水槽を選んだ人は、友人が愛犬を亡くして悲しんでいたので、

心和むように金魚の水槽を選びました。


電球を選んだ人は、この女性は前からそろそろ電球を替えなくては

と思っているけれど忙しくて疲れていて新しい電球を買う暇が

なかったのでは、と想像しました。


バーベルを選んだのは、ヨガのインストラクターさん。

なぜバーベルが必要となったかの物語を見事に語ってくださいました。


ベッドを選んだのは3人。
理由も3通り。

今日はめちゃくちゃ忙しかったという営業マンは、「疲れたから」。

 

女性の絵から想像して、

「目が閉じかかっていて眠そうだから」という人。

 

絵の女性は布団を敷いて寝ているけど、

布団の上げ下げが大変だからベッドが必要と想像した答えも。


予想以上に多彩な答えが出てきて、びっくりしました。
それぞれの答えは、

答えた人の今の生活や気になっていることが

投影されているようですね。

 

1冊目

たくさんの白い子ウサギの中で
たった一人だけブチ模様のスポッティー。

 

おじいさんに嫌われるといけないからと、
おじいさんの誕生パーティーに連れて行ってもらえません。

 

一人残されたスポッティ―は家出して、
同じ模様のウサギ一家に出会います。

そこにはただ一人真っ白なホワイティ―がいて、

おばあさんに嫌われるんじゃないかと父親は困り顔。

 

それはおかしいとスポッティ―は抗議します。
----------
・母親の「スポッティ―が好き」という言葉は本当だとは思うけれど、

それでも違いを認められない自分の弱さを、

おじいさんのせいにしている。

自分の弱さを直視していない。


・母親は、おばさんの「スポッティ―を置いていったら」という言葉に

背中を押された。

迷っている時に、誰に相談するかは大事。

 

・母親はスポッティ―が他の子と違うことを、

自分が責められているとか自分に責任があるように感じることがある。
こういう場合は、母親を支える人が欲しい。

 

・おじいさんは夫の父親で、

スポッティ―の母親は嫁としての立場とかも考えたのかもしれない。

 

・母親はブチ模様一家の父親ウサギと会うことで、

自分を客観的に見ることができた。

「ああ、自分はそういう気持ちなんだ」と理解した。


・子ウサギ達は、全く違いを感じていない。

見た目ではなくて存在そのものを愛している。

大人の態度が、子供に差別感情を

植え付けているのかもしれない。


・スポッティ―の思いの強さ。夢はかなう!

・文章長すぎ。疲れる。

 

 

2冊目

好奇心旺盛なちびフクロウは、
朝になったのに寝ようとせずに
ウサギと遊ぼうと木を降りていきます。

 

クマやリスとも出会って、自分には飛び跳ねることも、

力強い足も、ふわふわシッポもないと、

悲しくなります。

 

その話を聞いて、迎えに来た母親フクロウは、

おやおやと思います。

 

「おまえには何があると思う?」

 

母親に言われてちびフクロウは
羽を広げます。

--------
・とにかく絵が美しい。抑えた色調なのに温かみがある。

 

・守られているときは、怖いものがない。
・(怖さを)知らないって、強い。

 

・この母親は、子供のいい面にスポットを当てている。

人は自分ではどうしても出来ないところを見てしまう。

 

・ちびフクロウは飛んだ時自分をかっこいいと思ったけど、

自分をかっこいいと思えるっていい!
自分を好きになれるって、すごく強いこと。

 

・成長って、出来なかったことが出来るようになること。

それには経験すること、チャレンジが必要。

 

 

3冊目

ローズは一人で世界中をまわって、花の種を集めました。

 

種がたくさん集まったので、
そろそろ自分の庭を作ろうと思い、
とある大きなまちにやってきました。

 

まちの寂しい場所を見つけて、

花の種を植えて芽が出るのを待ちます。

 

ところがなかなか芽がでてきません。
それでも、いつまでもローズは待ち続けます。

 

あるとき子供たちが、

紙の花とローズにかける言葉をもって

次々よやってくるようになりました。

 

庭が紙の花でいっぱいになったとき、
本物の花が咲きだしました。

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・ローズの心意気に、みんなは心を動かされた。思いは伝わる。

 

・ローズ自身がここに根付くことで、花を咲かせた。

 

・みんなの愛情を本物の花が感じたので、芽が出た。

 

・夢に向かって賛同者がたくさん出てくるというのは重要。

 

・紅茶をいれるときに
「ワン・フォー・ユー 

ワン・フォー・ミー 

ワン・フォー・ティーポット」

といっていれる。それをなぞった話に思える。

 

・ローズは最初は、自分の庭を作ろうと思っていた。

庭がみんなのものにならないと花は咲かなかった、という話。

 

※※※※※※※

 

参加してくださった皆さん、ありがとうございました。
そして、この長い報告を読んでくださったあなたにも
ありがとうございます。