五感を研ぎ澄ます とは | 「自分の人生を自分の意志で歩いて行く」 キャリアカウンセラーのオフィス・ワン!

「自分の人生を自分の意志で歩いて行く」 キャリアカウンセラーのオフィス・ワン!

自分のことを好きになり、自分を大切にしながら、自分の意志で人生を歩いて行く。キャリアコンサルタント福島瑛子はそのお手伝いをいたします。

こんにちは 絵本を使うキャリアコンサルタントの福島瑛子です。

 

ホームレス支援の雑誌『ビッグイシュー』

というのがあります。

 

ホームレスさんが販売し収入を得ることで

自立に繋げようというものです。

 

この雑誌では時たま絵本に関する

記事が載ります。

 

今月最初は、かわいい14匹のねずみの絵が

表紙でした。

いわむらかずお 
という絵本作家の14ひきシリーズです。

14匹のねずみの大家族の森での生活を描いたものです。

 

 

『ビッグイシュー』の特集によると

作者自身、若いころに水道も電気もなかった

栃木県の山奥に幼い子供を連れて移り住み、
まさにねずみたちそのものの暮らしを
営んでこられたそうです。

 


記事の中で実体験を通じて五感を
研ぎ澄ますことの大切さを
話しておられます。

 


例えばまきをくべてご飯を炊くことで、
火の加減というものを知り、
グツグツという音
立ち上る湯気の量や匂いで
釜の中の状態を知る。
こうして五感が研ぎ澄まされていく。

 


バーチャルではなくて
実際に体験してこそ
自分の感覚として身につき、
それが表現の世界へとつながっていくと。

 

 

たぶん遠くない将来
バーチャルの世界でも
匂いや温度を感じることが
できるようになることでしょう。

 

ではそれで五感が「研ぎ澄まされる」か
というと、そう簡単ではないように思います。

 

 

グツグツと煮えた
湯気が立ち上った
これは常に同じではありませんね。

 

私たちはそれを
周りの空気、温度や湿度、風があるとかないとか、
さらには一人で作業していたとか、
誰かがいた、犬が吠えた、鳥が鳴いた
そんな様々なこととひっくるめて感じています。

 

その時その時で微妙に異なることを
感じ取ってこそ
五感が「研ぎ澄まされて」いくのでは
ないでしょうか。


そしてそれはきっと
強く豊かに生きていくための
力となる。

 

 

世界はきっと、
思っているよりも美しい。

五感を使って周りの世界を感じていると

そんな思いが沸き上がってきます。