6月24日の日高本線廃線跡巡り第三部は静内駅からです。
静内駅は厩舎をイメージした鉄骨造一部2階建てに2001年改築されたもので、廃駅後も駅舎内では現在も立ち食いそば屋が営業していました。
静内駅
静内駅の海側の道を線路沿いに進むと、古川を渡る橋梁が見えて来ました。
ゆったりとした流れのためか、川面に橋の姿がくっきりと映っていました。
静内-東静内 古川橋梁
さらに進むと、全長355mのガーター橋の静内橋梁が現れました。
橋の袂から橋梁の上を見ると錆びついたレールがまっすぐに伸びていました。
静内-東静内 静内川橋梁
海と線路の間にある牧場には馬が放牧されていました。
静内-東静内 湯の川橋梁
東静内駅は合掌部分に牧場を想起させるモチーフが設置されたコンクリートブロック造りの駅舎で、切抜文字の駅名看板も残っていました。
東静内駅
東静内を出た線路は捫別川を渡り、一度内陸に入ります。
東静内-春立 捫別川橋梁
木造駅舎の春立駅付近で線路は一度海沿いに戻って来ますが、ここからまた内陸に入っていきます。
かつての上り1番線のレールが有った場所にはルピナスの花が咲き誇っていました。
春立駅
海を離れ内陸に入った先には日高東別駅がありました。この駅はドアも窓もないコンクリート造りの待合所だけの駅舎でした。道道から駅へ至る道は駅前通りとは思えない砂利道です。
ホームも線路も雑草に覆われていました。
日高東別駅
春立駅と日高東別駅の間では布辻川を2度渡ります。こちらは日高東別側の橋梁です。
春立-日高東別 布辻川橋梁
日高三石駅は新ひだか町三石地区の中心駅で、明かり採りの塔を有する板張りで仕上げられた駅舎は新ひだか町の施設・「ふれあいサテライトみついし」との供用駅でした。
かつては相対式2面2線を有する駅でした。現在も下り2番線のホームが残っているのが分かります。
日高三石駅
日高三石駅を出た日高本線は三石川を渡り浦河駅までの間は海沿いを離れ内陸を走っていました。
橋の手前は牧場になっていて放牧された馬が草を食んでいる姿を見ることができます。
日高三石-蓬栄 三石川橋梁
続く蓬栄駅はコンクリート造りの小さな待合所があるだけの駅でした。ここの待合所には窓がありますね。
蓬栄駅
蓬栄と本桐の間のシュムロ川に架かる橋梁も見る事が出来ました。
蓬栄-本桐 シュムロ川
本桐駅は1面2線を有する交換可能駅で、ここから先末端の様似駅まで交換可能駅はありませんでした。
駅舎は有人駅時代の木造駅舎で、木製の駅名看板が駅舎正面に掛かっています。
本桐駅
ここから先様似までの廃線跡巡りは第四部へと続きます。
6月24日 日高本線廃線跡巡り第三部は以上です。