2023年6月24日 日高本線廃線跡巡り 第一部 | 鉄道歳時記

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6月24日 

この日は2021年4月1日に部分廃止された日高本線の鵡川から様似までの区間を辿って来ました。

廃止前は苫小牧から様似までの146.5kmの路線でしたが、この部分廃止により30.5kmという短い本線となってしまいました。2015年1月に発生した高波により不通となったものの復旧工事により運行が再開されましたが、2015年、2016年と立て続けに到来した台風による路盤流出や土砂流入によって、鉄道での運行が不可能となった後は復旧工事が行われることもないまま、一部廃止となってしまいました。

鵡川駅を出ると鵡川跨線橋が現れました。下を覗くとレールが残っておりカーブの先に鵡川橋梁がチラッと見えました。

鵡川-汐見間

チラッと見えた鵡川橋梁をもっとよく見えるように国道の橋を途中まで渡ってみましたが、岸辺の木に阻まれ全体を写真に収める事はできませんでした。

鵡川-汐見 鵡川橋梁

汐見駅は再訪ですが今回は写真を撮れなかったので、前回訪れた際に撮った写真です。

汐見駅

続いては、富川駅にやって来ました。駅舎は残っていますが、駅名看板は外され、ホームに有った駅名標や観光案内の看板らしきものは枠だけになっていました。

富川駅

沙流川橋梁へ行って見ると、苫小牧方のレールがずれているのが見えました。調べてみると、2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震により被災し、橋脚の傾斜による軌道変位が生じたとの事でした。復旧に要する概算工事費は5億円とのことだったようで、2015年の高波被害を乗り越えたとしてもこの地震の被害でまた運休になっていたことでしょう。

長さ約500mのこの橋梁も全体を収める事は難しかったです。

富川-日高門別間 沙流川橋梁

日高門別駅にやって来ました。構内のレールやホームは日高町により一部保存されており、改修された旧駅舎が地域住民の交流・情報発信拠点として2022年6月にリニューアルオープンされました。

日高門別駅

隣の豊郷との間には、日高門別川に架かる橋梁と、波惠川に架かる橋梁が残っていました。

日高門別-豊郷 日高門別川橋梁

日高門別-豊郷 波恵川橋梁

豊郷駅の駅舎はバスの待合所の様な建物でした。

豊郷駅

豊郷と清畠間には2016年8月の台風により壊滅的な被害を受けた慶能舞川橋梁があります。

様似側の桁の一部を除き橋桁を失った橋脚だけが無残な姿を晒していました。繋がっていた橋脚と橋桁を引きちぎるほどの自然の力を見せつけられた気がします。

豊郷-清畠 慶能舞川橋梁

6月24日の日高本線廃線跡巡り第1部は以上です。