日本酒会の3回目は鏡明止水とのコラボでしたが、
今回は5回目、あの黒龍さんとのコラボ(`・ω・´)
※4回目は平日夜だったので僕不参加(´・ω・`)
ほんとに、夢のような会でしたね(`・ω・´)
また一流の仕事を魅せてもらいました。
今回もこちらの5代目、若旦那のO田さんからご招待いただいて。
一の家さんと、ほりこし商店さんと黒龍とのコラボということで、
あの黒龍と一の家さんの料理、どうなるんだろう!と期待大(`・ω・´)ワクワク
この会の発足時、堀越社長が「じゃあ黒龍さんを呼びましょう!」と言ってくれたのを、
O田さんが「最初から黒龍さんはキツイので何回かやって慣れてからにしましょう」
とお断りしたとのことで、その話を聞いた大澤酒造(鏡明止水)が、
「じゃあ鏡明止水がちょうどいいんじゃないですか」と3回目になったんだとか。
そう言っちゃう鏡明止水が僕は結構、じんわりと大好き(`・ω・´)
ちなみに一の家さん的には原価率6割だという噂を聞いているのでほぼ赤。
他の飲食店や酒関係者とのつながりができればという場。
趣味でもあるんだろうけど、
ただの飲んだくれの僕にはとてもありがたい機会(`・ω・´)
黒龍さんは1804年創業で、「醸造」で味が全て決まると思われているが、
「熟成」でも味が変わるんだ、というのが根本にあるような酒蔵さん。
ブランドは黒龍と九頭龍。
自然を味方につける、という考えで色々な取り組みをされているそうで、
そういえば、越前和紙をラベルにして手で貼っているんだとか(石田屋)
乾杯に出していただいたのは貴醸酒(きじょうしゅ)
水の代わりに酒で仕込んだ酒のことだそうで、
甘い、酸っぱい、そんな感じ。
会場では、芳醇なメロンの皮、バナナ、なんて言われていた。
そういえば、今日の日本酒会、40人~50人くらいだったと思うけど、
一人5合分用意があるそうで、めっちゃやる気(`・ω・´)ワクワク
とりあえずベストショットかなと思う造り(`・ω・´)サムネテキニ
酒はこんな感じで、食べ物に合わせて、また飲み比べて、という構成。
この石田屋は黒龍最高級ブランドで、年に1回売り出されて、
後は高額転売を繰り返されるという、まず普段は飲めない酒。
そして、この飲み比べが、石田屋・吟風・しずく。
※上記は黒龍グラスで、1個3500円なんだそうだ。めっちゃ薄い
しずくは、兵庫県の特定地で作った米を磨きまくって、
残った35%だけで作った大吟醸。昭和55年から作ってる代表的な大吟醸。
石田屋が、しずくを3年寝かせた代物で、まろやかで複雑な味に変化しているとのこと。
飲むと、ほんとに似た系統でこれを最初に持ってきたのはさすが(`・ω・´)ワカッテル
泥酔したらこの味の差はわからんだろうなぁ。
2017年11月瓶詰とのこと。
しずくとと石田屋の価格差を気にしないでいいならやっぱり石田屋だよねー
ちなみにしずくは年2回販売されるらしい。
そして、吟風。こちらは新しく挑戦している酒とのこと。
北海道の酒米の名前だそうで。
最近暑くて、北海道でいいコメが取れるらしい。
北海道の酒蔵がいい点を取るようになってきたので、
挑戦的に始めた酒とのこと。2016ビンテージ。
と、いうことで料理とのコラボ開始。
先付け。
豆乳にかつおだし、蕎麦だしでゼラチンで固めたしな。
酒漬けした茗荷と一緒に(`・ω・´)
豆乳にカツオだし?(´・ω・`)ドウヨ
めっちゃうまい(゚Д゚)ウマー
やっぱりこういうしっかりしたお店は出汁が素晴らしい(`・ω・´)
お次は、椀物。
スープ仕立て
夏鴨と花らっきょうのつくね 早松茸、九条葱、白木茸
冬の鴨よりさっぱりしているという夏鴨。
花らっきょうは1年遅らせて収穫した代物。
繊維質でまろやかな風味になるそう。
そこに松茸と、別の歯ごたえを楽しめる他のキノコを、という椀。
出汁は、鴨肉を炊いた一番出汁。
たぶん、今日の料理で僕はこれが一番うまかった気がする。
つくねと、出汁、どう考えても手間のかかるやつ。
それを丁寧に職人が作ると、こうなるんだなぁ。
で、次の酒はなんだったかな、
山田錦だったとおもうんだけど、忘れた(´・ω・`)
ボトルと一緒に来ないと中身わかんないから写真撮らないし(´・ω・`)
黒龍 純銀 三十八号だったかな?
黒龍さん曰く、山田錦は寝かせると美味しくなる。
ずっと食事を引き立てる酒として造ってきた。
食事に勝ってはいけないという思いで。
そうすると、こういう酒になる。
だから(黒龍ブランドを)飲み比べてもらえると違いがわかるはず、とのこと。
で、何が三十八なのかというと、仕込みの順合で、
今ではもはやほぼ、三十八番目のものを詰めている状態だそうだが、
10月に発売なので、去年のものを堀越さんに取っておいてもらったというこの酒。
他にも八十八号とか、八を使った銘柄が多いが、
これは末広がりという意味で黒龍さんでは大事にしていて、
住所や電話番号も、社用車のナンバーも、8がついているそうだ(`・ω・´)
途中で意識が飛んでいたが、「水入らず」の語源も話していて、
献杯をする際に、器を杯洗で洗って盃を渡して飲んでいたそうだが、
仲良くなると、洗わないで使うようになるので、水入らずというらしい。
(`・ω・´)ヘェ
そして、さっきの造り。
鯒(こち)、鮪(まぐろ)、鮑(あわび)
花穂、花丸胡瓜、紫芽、山葵
こぶ締めのこぶを、やっくるは食べましたY(`・ω・´)Yウマー
オーストラリアのクロマグロか、あわびとか、いやぁ見事。
花丸胡瓜、花のついた胡瓜なんて珍しいなーと食べたら、
めっちゃきゅうりだった(`・ω・´)ソノママ
ところで、鯒(こち)。
全然知らなかったけど、
夏に取れる、漁獲量の少ない、超高級魚なんだそうだ。
鯛だと思って食っていた(´・ω・`)
これだから下賤の民はどうしようもない(´・ω・`)スマン
いやー高級食材にもたまには触れないといかんなぁ(´・ω・`)
続いては、煮物。
ここで出てくる酒は、九頭龍 純米夏しぼり。
黒龍、唯一の夏酒。癇にしてウマイ酒なんだけど、夏酒。
作ってて、ポタポタたれてくるヤツを味見なんだか飲みたかったんだか、
で飲んだらうまくて、商品化したんだそうで。
瓶詰したてで、黒龍で一番辛い酒だそう。
そんで、次のお料理。
加茂茄子オランダ煮
鰻蒲焼、錦糸卵、木の芽、吉野餡
葛(クズ)を出汁でとろみをつけた汁っぽい。
ちなみにオランダ煮というのは揚げたり焼いたりしたものを煮たものらしい。
これは、庶民的に言うと素揚げの煮浸しみたいな感じか(´・ω・`)
そして、お次はお楽しみのアレです(`・ω・´)
センスと技術が問われるという、お楽しみのアレ(`・ω・´)
焼八寸(`・ω・´)ヨッ
太刀魚南蛮焼 白瓜昆布〆
福井ポーク諸味噌焼き
越のルビークリームチーズ射込み
胡麻豆腐
越前仕立汐うに 白烏賊
鯖へしこ寿司見立
太刀魚はネギをふんだんに、
鯖のへしこ寿司は福井の特産で塩漬け1か月。
ぬかに半年から1年漬けているもの。
今回は塩を抜いて甘酢漬けに。
胡麻豆腐はゴマの中心部だけを使ってます。
という代物で、まあどれも見事。
読者のお嬢さん方は、僕はサバのへしこなんか食べられないとお思いでしょうが、
これは自分でも意外なことに、めっちゃおいしかった(`・ω・´)ビックリ
続いて、合わせるお酒は・・・・
九頭龍の大吟醸を癇で(`・ω・´)
燗たのし(かんたのし)という、九頭龍を癇で簡単に楽しむために開発した容器。
この容器の中の三本の線に合わせてお湯を入れて使うんだそうだ。
お湯入れて、3,4分放置するといい感じに。
蓋に置けばテーブルを濡らさない(`・ω・´)
ちなみに、徳利は、いいスズだそうで。
ぬるくなったら、またこのお湯に戻せば、温まる(`・ω・´)
amazonでも売ってた。3000くらいだね。
で、この癇、熟成を長めにとっていて、
癇にすると鼻につくそうなんだが、まあ低温10度くらいで2年寝かせていい感じにしてるらしい。
冷で飲むと落ち着いた地味な味とのことで、飲み比べてみたんだけど、
あれ、……冷の方が僕好み??(´・ω・`)
そして、お次は強肴。
黒毛和牛冷しゃぶ
五色サラダ 玉葱ドレッシング
鬼灯蜜煮 胡麻たれ
なんだか、良い意味で、
僕の知っているしゃぶしゃぶではなかった(`・ω・´)イジゲン
お次は、蒸し物。
若狭ぐじ蓮根餅
霙餡 生姜 軸三つ葉
霙餡、これ読めます?僕は読めません(´・ω・`)シランガナ
若狭湾で取れた甘鯛を使っているそう。
霙餡が、また美味しい。
やっぱりこういう料理が出てくると料理人すげーって思うなぁ。
そういえば霙餡。読み方はみぞれあん です。
そしてお次は、食事。
越前おろし蕎麦
かつをぶし 六根おろし 輪葱
越前おろし蕎麦は福井の名物で、
二八蕎麦。今回、ツユはぶっかけ用に強めに作ってるとのこと。
美味い(´・ω・`)ゴイリョク
最後は、水物。
季節のデザート
福井県産のすいか、山梨県産のシャインマスカット、とか。
そういえば、やわらぎに使う、仕込み水。
ラベルが貼って合って、もはやこれ売り物なのでは(´・ω・`)
会場の様子はこんな感じ。
献立とか。
さて、黒龍の会長が言っていたウマイ酒の条件、というお話があって、
・食事を引き立てる酒
・気づいたら二杯目を飲んでる酒。
だそうだ。
その時はたいしたことなくても、昨日飲んだ酒うまかったなぁ、と翌日思い出すような酒がいいと。
こういう思いで作ってる日本酒、やっぱり食事に合ってウマイ(`・ω・´)
今回も、さすがの黒龍さんと一の家さんでした(`・ω・´)
板橋妙齢会会長えがりん