こんにちは。板橋妙齢会会長のえがりん、デス!(`・ω・´)タイダはっぱとり
 
本日、怠惰な私がご紹介するのは、一の家さん!
先日のかわごえのいちのやさんとは別ですよ!別!別!
 
ほんとに、夢のような会でしたね(`・ω・´)
一流の仕事というのはこういうものなんだな、と。
 
今回はこちらの5代目、若旦那のO田さんからご招待いただいて。
日本酒会は3回目で、前回は友人の漁師の魚とのコラボだったのだけど、
怠惰な私は参加しなかったんですよね(´・ω・`)タイダ
 
3回目は、一の家さんと、大澤酒造さん、ほりこし商店さんのコラボということで、
日本酒大好きな3社長が本気で日本酒会やったらどうなるのよ、という夢のような会。
 
大澤さんのところの有名なブランドといえば、明鏡止水。
ほりこし商店さんや本人も言う通り、地味な酒造りが得意な酒蔵さんで、
基本的に、どれも王道的な食中酒。
 
まあ、あとで色々なコメントを挟んでいくので、進めていこう。
 
ちなみに大澤さんは14代目だそうで、長野で長くやられている酒蔵さん。
ペアリング、マッチング、料理との共演を楽しんで欲しいとのこと。
 
特別懐石コースと、日本酒飲み放題!はじまり~(`・ω・´)
 
こちらが本日のお酒たち。

 
逆から撮るとこんな感じ。
 
10本以上あります。料理とそれぞれ組み合わせを考えて、順番に出します。
なので、みなさん、1合飲むとどうなるかわかりますよね、ゆっくり始めてくださいね。
とのこと。ごもっとも。
 
今日の献立はこんな感じ。
 
 
 
もちろん、やわらぎは仕込み水!これがとても柔らかくて飲みやすい。
 
そして、ヘパリーゼが席に配ってあるというこのさすがの料亭力。
ちなみに料亭にはタクシーで乗り付けましたが、ドライバーにお茶を手渡してました。
これは、ジャケット着てきて正解ですがな(`・ω・´)
 
ということで、[先付け]鱧湯引き
酢取茗荷 小メロン 梅肉ソース
以下、料理のコメントは料理を担当された方と、俺の感想が書かれていくわけですが、
最終的にほとんど覚えていないので、メモベースでお伝えいたします。
 
はもについては、
ひんやり、はもだー、さっぱり梅肉、茗荷がいいアクセント、葉っぱはワサビ。
 
そして合わせるお酒は「酒門 ALL NAGANO 火入れ」
全て長野産の原料にこだわって作った酒とのこと。
今日、もっとも香りが高く、うちがよく飲んでる感じのやつ。
大澤さん曰く、香りを出すのは簡単。そういう酵母を使えばいいだけ。
でもそうすると甘くなってしまうんだ。
とのこと。
 
さてお次が、[煮物椀]すっぽんスープ仕立て 
丸豆腐 合わせ葱 冬瓜 順才 露生姜
夏を乗り切る!をテーマに今回は構成しているとのこと。
僕からは、たまご豆腐のやわらかさ、すっぽんスープの香り、ひれ?のプルプル、じゅんさいの触感がそれぞれメリハリとなりつつお椀の中の世界がまとまっている。だそうです(メモ曰く)
 
合わせるお酒は、「純米大吟醸 磨き35」
こちらは、普段秋に出している酒で、特別に出した。
若い、フレッシュかもしれない。秋に出たものと飲み比べてほしい。
とのこと。確かに若かった。
 
さて、ここで漁師が手伝って植え替えた庭の菖蒲でもご覧ください。
 
廊下には胡蝶蘭や紫陽花がいけられていて、さすが老舗と思わずにはいられない。
 
 
続いては[造り]真子鰈薄造り 昆布締め
浅月 紅景おろし ポン酢 塩昆布 酢橘
さて、こちらはまこかれい、薄造りと、昆布締めが半分半分。両方楽しめる贅沢。
すだちや、大葉の実といった香りの変化で様々な顔を見せてくれる贅沢な一皿だった。
 
合わせるお酒は、「純米大吟醸 斗瓶囲い」(とびんかこい)
こちらは、先ほどのものに引き続き、秋にしか出していないもので、250本しかない。
大澤さんのところは800石、8千万本を作っているので、それくらいしか作れないらしい。
ちなみに、大手は24万石作るらしい。ケタが違いすぎる!
先ほどの磨き35と比べると、若い感じも物足りない感じもなかった。
 
 
続いては[海なし県の焼き八寸]鮑煮具 稚鮎の塩焼き 丸十レモン 
赤こんにゃく葱味噌田楽 温泉河豚タレ焼きとから揚げ二色盛り 
長野県産チーズ奈良漬け博多
あわびは、あずきを感じる。食感はしいたけに近い。
ふぐは温泉で育てたんだとか。タレとから揚げそれぞれ楽しめる。から揚げにはすだち。
赤こんにゃくは葱味噌がめっちゃ美味しい。ネギ嫌いのやっくるも美味いと言っていた。
稚鮎はパリッとした塩焼きで、丸ごと食べられる。うまいやん。
奈良漬けチーズはガッコチーズみたいな発想、間違いなくうまい。
これ、自宅で作ろうとしたらこの一皿だけで力尽きるよなぁ。
 
さて、合わせるお酒は「ラヴィ・アン・ローズ」と「隠し酒」
前者は、バラ色の人生という和訳で、13%台と弱めの酒になっている。
後者は蓼科のスキー場の雪の中に埋めて作った酒で、17%と濃いものになっている。
埋めることによってまろやかになる。冷蔵庫に入れていたものと飲み比べるとわかる。
 
 
続いて[煮物]鯉の甘露煮

この鯉の甘露煮は、大澤酒造&ほりこし商店、両社長が最初から絶賛していた一品。

このような感じで、中までほくほくで甘さとしょっぱさがしっかり染み込んでいる。

 

埼玉の鯉を、ざらめ、醤油、薄口しょうゆ・・で4時間炊いたとのこと。

普通、鱗は取ってしまうのだが、鱗がついたまま。

なのだが、鱗まで食べられてしまう柔らかさ!ここが絶賛されていた。

本日のキラーコンテンツはこれかな(`・ω・´)

ただ、量が多い。この半分でいい気がする。美味しいんだけど飽きちゃうし(´・ω・`)

 

さて、合わせるお酒は「勢起 純米大吟醸」(せき)

鯉の甘露煮は甘しょっぱい、味が濃い。そこに2年熟成した大吟醸を燗で。

2年熟成させて、枯れた感じになっている。枯れた感じを楽しんで欲しい。

 

大澤さんはここで、この日一番の饒舌。

日本酒は冷やしても温めてもうまい、世界にない酒なんです。

温度にもそれぞれ名前があって、

 35度:人肌燗

 40度:ぬる燗

 45度:上燗

 50度:熱燗

 55度:飛び切り燗

40~45度がおいしいと感じる人が多いようだ。温度指定で注文しても面白いかもしれない。

 

 

続いて、[酢の物]鰻のはりはり

新蓮根 ミニオクラ 雪瓜粉鰹 美味酢

うりは、3日陰干しした。蓮根は酢漬け、うなぎのかば焼きはうまずでさっぱりと。

 

うなぎを酢で食べるってどんな感じなんだ?と思ったが、これがうまい。技だ(`・ω・´)

 

合わせるお酒は、「日本の夏 純米」

夏に飲んで美味しい!に特化した酒。薄い、物足りない人もいるかもしれない。

でもさっぱり系にさっぱり系を合わせて楽しんでいただければ。

 

 

お次は、[強肴]豚角煮 メークイーン餡掛け

水辛子 グリーンピース

 

野菜のストックで炊いた。生クリームとメークイーンを合わせた。

 

僕のメモには、さっぱりあっさりしてるのにちゃんと角煮。

この角煮をイモと合わせるとすごいことになる!と書き残されていた。

 

 

合わせるお酒は「特別純米吟醸」

豚の角煮と裏ごしされたメークイーン。うちの酒とわせるとバッチグー。

 

 

続いて[食事]浅間山麓霧下そば

とろろ ねぎ わさび 天玉

 

長野の霧下そば。おいしい蕎麦です。とろろはつゆに入れてみてください。夏バテ防止にも。

 

料理人が「おいしい蕎麦です」とだけ言って説明を放棄するくらい、

「美味しい」としか言えない蕎麦だった。つゆは鰹の風味で、味は濃いめ。

いわゆるじょぼっと付けないで3割くらいつけるだけの設計。

料亭は蕎麦までうまいのか(`・ω・´)

 

 

 

とろろがまた合うんだ。これほんと美味しい。

 

そして、合わせるお酒は「超辛口純米+10」

これを蕎麦に合わせる。たまらない。

+10というのは日本酒度と言われているもの。

+が多いほど辛い。10は結構辛い。酒には糖分が多いので+2,3が多い。

 

自国の酒なのに難しい酒と思われている。

辛口、甘口で判断しないで、自分で甘いか辛いか判断して、

好き嫌い、うまいまずい、で判断してくれればいい。

 

 

その他、食事と合わせるのとは別に、4種類あった。

「明鏡止水 大吟醸」:地味で邪魔しない、食中酒の鏡のような酒

「m’16」:香りが高い。まこと・みのる・もたい・もっと飲みたいのM

「明鏡止水 純米吟醸」「勢起 純米吟醸」:完全に記憶にない(´・ω・`)

 

さて、もう最後になりました[水物]季節のデザート

 

何食べてもおいしい(´・ω・`)

 

さて、その他の大澤さんのお話も書いておこうか(`・ω・´)

※今日のイベントはみなさん話を聞いてくれて嬉しい!とのこと。

 

うん、しゃべりだすと、みんな食べるのやめてそっちに聞き入ってるし、

こんな贅沢な飲み会に参加するのは絶対選りすぐりの飲んだくれ会のエリートじゃないか。

酒の作り手のお話なんて、最高のつまみ(`・ω・´)

 

・うちの酒は開けてから2,3日後がうまい笑

 

・お酒は、体温と同じにならないとアルコールが吸収されない。

熱燗は、すぐすっと入ってくるから酔い方が違う。

 

・常温、冷、燗。バランスのよい酒は温めても冷やしても崩れない。

どれでもうまくなければ、よい酒ではない。

この飲み方でないと美味しくない酒は、よくない。

 

さて、とぅっとぅるーなほりこし商店の社長の話もちょいちょい聞きまして、

 

ブラインド品評会の話。口に入れて吹き出すを繰り返す。日当は1日1万くらい(ツライ)

ブラインドなので、蔵元の人が自分のとこの酒をボロクソに叩いて最低点を付けて、

「そ、そんな・・・」となることもあるとのこと。

 

 

さて、こちらがアフターフェスティバルな感じの風景。

やっぱり、このお開きになりましたな感じは楽しさの余韻、終わってしまった寂しさ(´・ω・`)

 

先日植え替えが終わったばかりの菖蒲。

 

若旦那の小田さん。

今度はプライベートで!(今もプライベートではあるのだが)

 

 

 

 

 

 

 

老舗料亭ではあるが、挑戦的なメニューが多いような印象を受けた。

が、それもそのはず。普段のグランドメニューにはない、この日のための創作なんだと。

 

大宮の氷川神社の隣で、大宮の歴史を見守り続け、

現地の大物のこっそりな会合とかを支えてきた一の家さんです。

 

どっかの老舗は名ばかりだったりするけど、

この老舗は、そもそもがちゃんとしてるのに進化しようとしている。

ぜひ読者のお嬢さん方も、騙されたと思って足を運んでみていただければ。

きっと、料理や接客を通して、若旦那の人柄もわかるはず(`・ω・´)シランガナ

 

 

大宮 料亭 一の家懐石・会席料理 / 北大宮駅大宮公園駅
昼総合点★★★★ 4.0