この鯉の甘露煮は、大澤酒造&ほりこし商店、両社長が最初から絶賛していた一品。
このような感じで、中までほくほくで甘さとしょっぱさがしっかり染み込んでいる。
埼玉の鯉を、ざらめ、醤油、薄口しょうゆ・・で4時間炊いたとのこと。
普通、鱗は取ってしまうのだが、鱗がついたまま。
なのだが、鱗まで食べられてしまう柔らかさ!ここが絶賛されていた。
本日のキラーコンテンツはこれかな(`・ω・´)
ただ、量が多い。この半分でいい気がする。美味しいんだけど飽きちゃうし(´・ω・`)
さて、合わせるお酒は「勢起 純米大吟醸」(せき)
鯉の甘露煮は甘しょっぱい、味が濃い。そこに2年熟成した大吟醸を燗で。
2年熟成させて、枯れた感じになっている。枯れた感じを楽しんで欲しい。
大澤さんはここで、この日一番の饒舌。
日本酒は冷やしても温めてもうまい、世界にない酒なんです。
温度にもそれぞれ名前があって、
35度:人肌燗
40度:ぬる燗
45度:上燗
50度:熱燗
55度:飛び切り燗
40~45度がおいしいと感じる人が多いようだ。温度指定で注文しても面白いかもしれない。
続いて、[酢の物]鰻のはりはり
新蓮根 ミニオクラ 雪瓜粉鰹 美味酢
うりは、3日陰干しした。蓮根は酢漬け、うなぎのかば焼きはうまずでさっぱりと。
うなぎを酢で食べるってどんな感じなんだ?と思ったが、これがうまい。技だ(`・ω・´)
合わせるお酒は、「日本の夏 純米」
夏に飲んで美味しい!に特化した酒。薄い、物足りない人もいるかもしれない。
でもさっぱり系にさっぱり系を合わせて楽しんでいただければ。
お次は、[強肴]豚角煮 メークイーン餡掛け
水辛子 グリーンピース
野菜のストックで炊いた。生クリームとメークイーンを合わせた。
僕のメモには、さっぱりあっさりしてるのにちゃんと角煮。
この角煮をイモと合わせるとすごいことになる!と書き残されていた。
合わせるお酒は「特別純米吟醸」
豚の角煮と裏ごしされたメークイーン。うちの酒とわせるとバッチグー。
続いて[食事]浅間山麓霧下そば
とろろ ねぎ わさび 天玉
長野の霧下そば。おいしい蕎麦です。とろろはつゆに入れてみてください。夏バテ防止にも。
料理人が「おいしい蕎麦です」とだけ言って説明を放棄するくらい、
「美味しい」としか言えない蕎麦だった。つゆは鰹の風味で、味は濃いめ。
いわゆるじょぼっと付けないで3割くらいつけるだけの設計。
料亭は蕎麦までうまいのか(`・ω・´)
とろろがまた合うんだ。これほんと美味しい。
そして、合わせるお酒は「超辛口純米+10」
これを蕎麦に合わせる。たまらない。
+10というのは日本酒度と言われているもの。
+が多いほど辛い。10は結構辛い。酒には糖分が多いので+2,3が多い。
自国の酒なのに難しい酒と思われている。
辛口、甘口で判断しないで、自分で甘いか辛いか判断して、
好き嫌い、うまいまずい、で判断してくれればいい。
その他、食事と合わせるのとは別に、4種類あった。
「明鏡止水 大吟醸」:地味で邪魔しない、食中酒の鏡のような酒
「m’16」:香りが高い。まこと・みのる・もたい・もっと飲みたいのM
「明鏡止水 純米吟醸」「勢起 純米吟醸」:完全に記憶にない(´・ω・`)
さて、もう最後になりました[水物]季節のデザート
何食べてもおいしい(´・ω・`)
さて、その他の大澤さんのお話も書いておこうか(`・ω・´)
※今日のイベントはみなさん話を聞いてくれて嬉しい!とのこと。
うん、しゃべりだすと、みんな食べるのやめてそっちに聞き入ってるし、
こんな贅沢な飲み会に参加するのは絶対選りすぐりの飲んだくれ会のエリートじゃないか。
酒の作り手のお話なんて、最高のつまみ(`・ω・´)
・うちの酒は開けてから2,3日後がうまい笑
・お酒は、体温と同じにならないとアルコールが吸収されない。
熱燗は、すぐすっと入ってくるから酔い方が違う。
・常温、冷、燗。バランスのよい酒は温めても冷やしても崩れない。
どれでもうまくなければ、よい酒ではない。
この飲み方でないと美味しくない酒は、よくない。
さて、とぅっとぅるーなほりこし商店の社長の話もちょいちょい聞きまして、
ブラインド品評会の話。口に入れて吹き出すを繰り返す。日当は1日1万くらい(ツライ)
ブラインドなので、蔵元の人が自分のとこの酒をボロクソに叩いて最低点を付けて、
「そ、そんな・・・」となることもあるとのこと。
さて、こちらがアフターフェスティバルな感じの風景。
やっぱり、このお開きになりましたな感じは楽しさの余韻、終わってしまった寂しさ(´・ω・`)
先日植え替えが終わったばかりの菖蒲。
若旦那の小田さん。
今度はプライベートで!(今もプライベートではあるのだが)
老舗料亭ではあるが、挑戦的なメニューが多いような印象を受けた。
が、それもそのはず。普段のグランドメニューにはない、この日のための創作なんだと。
大宮の氷川神社の隣で、大宮の歴史を見守り続け、
現地の大物のこっそりな会合とかを支えてきた一の家さんです。
どっかの老舗は名ばかりだったりするけど、
この老舗は、そもそもがちゃんとしてるのに進化しようとしている。
ぜひ読者のお嬢さん方も、騙されたと思って足を運んでみていただければ。
きっと、料理や接客を通して、若旦那の人柄もわかるはず(`・ω・´)シランガナ