こんにちは。板橋妙齢会のえがりんですとり

 

川越はうなぎが有名なんだが、歴史的な話や有名店の話は最後に。

 

さて、本日は創業1807年(文化4年)の小川菊(おがきく)さん。
※歴史的に言えば1825年(文政8年)に異国船打払令なんかがあるような時代。

 

川越で、恐らく一番古いうなぎ屋さんである(`・ω・´)

お客からは”おがぎく”と呼ばれているが、

店としての正式名称は”おがきく”なんだそうだ。

 

行列店なんだが、10時に札を取りに行って、蓮馨寺あたりをふらふらして、

11時に帰ってくると、だいたい先頭で入れる。

 

無類の行列嫌いの私であるが、

これは並んでいるのではない、開店を待っているのだ(`・ω・´)シランガナ

 

ただ、1組1組案内してから次の組を入れるので、意外と時間がかかる。

満席になるまで客をいれるのに、10分~20分くらいだろうか。

行列嫌いなので、やはり10時に札取りは必須と考える。

 

まあ、どわーっと一気に入れて、あちこちで店員を呼ぶ声がわーわーと出るよりは、

遥かにこのシステムの方がよい。早く札取りしたものが優先されるのは当然だ。

 

さて、入店までの道のりはいったん後回しにして、いったんうなぎの話にしようか。

 

こちらが、上うな重。3400円。(この上に"特"という4500円の品がある)

ご飯の量、大中小が選べる。こちらは大盛り。

上で3000円越えという、割とよいお値段ではあるが、

確かに、いままで食べた上より量がある。

だって、うなぎが重なっているぞ(`・ω・´)

嬉しいね。

 

重箱は、おがぎく、という名前だけあって菊の柄(`・ω・´)

 

山椒は、ミルで挽くタイプではないのだが、断言する。ミルで挽くよりよほど香り豊かだ。

なんなんだろう、この山椒は。


漬物は浅漬けで、箸休めにちょうどいい感じ。
うなぎとは合わせない方がよいと思う。

 

さて肝心のうなぎは、
表面がいままでにない程にパリっとはりのある焼きあがり。
そう言うと、語弊があるんだけど、イメージとしては最後に強火で炙ったような感じ?

 

でも、食べるとふわふわなんだ。苦味のない香ばしい味わい。
これは、蒸しも焼きもとんでもないバランスで仕上がっている。
見事だとしか言えない(`・ω・´)ミゴト!

 

あと、どうでもいい気もするんだけど、ここは串がたくさん打ってある。他店の倍か1.5倍?

穴が残っててわかったんだけど、これが何かの秘訣なんだろうか。

 

そして、タレ。

最初タレが無個性だと思ったんだけど、これは違うんだ。
バランスが良すぎて、しょっぱさにも甘さにも寄らないタレ。

メリハリがないと言えばないんだが、
考えてみれば、私たちはいつもうなぎのタレご飯が好きであった。
スーパーにはうなぎのタレ味ふりかけなんてモノすらある程だ。


そう、知らないうちにうなぎよりも、むしろタレを好んでいたんだ。

和食とは食材を活かす料理だと考えられている。

 

だから、個性的なタレは不要。タレが主役のように目立ってはいけないんだ。
うなぎを味わうのにはこういうタレがいいんだ。

 

これは、目が覚めた。

 

思えば、まるます屋で食べたうなぎも、タレより白焼きがうまかった。
そうなんだ。タレではないんだ。うなぎは。

 

そして、肝吸いは味薄めで上品なタイプだった。俺は、塩を入れたくなった(´・ω・`)

 

あと、季節の土瓶蒸しがあったので注文してみた。

こちらは、すでに卓上でぐつぐつして、食べごろになったモノです。

 

開けてみると、色々入ってる。

 

メインは松茸なんだけど、その他の具材にも、鱧ハモが入っていたり、

海老やら鶏肉やら、栗やら、とっても豪華。

出汁は、味しっかりのお吸い物という感じで、肝吸いとは別出汁。

わざわざ別に仕込んでるのか?!さすが老舗。

 

店内はこんな感じで、2階(3階も?)ある。


 

メニューはこんな感じ。

 

 

 

さて、では入店方法について。

まず10時から11時の開店までに札取りが出来る。

札取りの開始待ちで並んでいる人もいるレベルだが、そんなにはいない。

10時半位にくれば、まあ1回転目には入れると思うが、

札取ったのにその場にいない人が飛ばされる(後できても札は返却で取り直しになる)

ので、11時にきて札を取った人でも、もしかしたら1回転目で入れる可能性がある。

 

 

そういえば、うち2組目だったのに、すでに4組名前が書いてあって、

WEB上では予約不可!となっているんだけど、電話して確保できるっぽい。

なんだよ、早くくる必要なかったじゃないか(´・ω・`)ネー

さて、11時になると、わんさか集まってくる。

だが、事前に札取りした人以外も結構いるので気にしなくてよい。

 

なお、開店後にきたんだからすぐ入れやしないとわかりきっている人たちが、

入口の周りにわんさか溜まっていて、混んでるようにみえるんだが、

1回転目に入れてしまえば、みかけに反して、そんなに並ばない。

 

我々は2番乗りのつもりが不本意ながらも6番目だったが、5分後くらいには入れた。

 

参考情報としては、2回転目はだいたい30~40分後くらいからちらほら入り始める。

昼前だし、うな重だけぱぱっと食べて帰る人が多いんだろうな。

 

 

さて、先週母が退院して実家に戻れたので、うな重、上。をお持ち帰り。3250円。

 

温め方のペーパーを貰ったが、めんどうなので早く食べた方がいい。

 

帰路に20分として、食事の終盤に受け取って、お会計とかを考えると、

できあがって30分後くらいだろうか。まだ温かくて美味しくいただける状態だった。

 

店内から150円引きで、肝吸いはさすがにないが、漬物と追加のタレ、山椒がついてくる。

肝吸い250円が抜きになっていると考えると、容器代は100円なんだな。

 

店内と遜色のない仕上がりのように見える。

ただ、山椒は店内のものとは別物だった。香りが全然ちがう。

(このテイクアウトの山椒は板橋区内のメーカーが製造していたので責める気がなくなった)



 

 

いやー、入店に手間もかかるし結構なお値段だし、と思いはするものの、

こういう、ものすごい技を見せられると、やっぱり食べに行っちゃうよなぁ。

 

ただ、みていると半数以上が観光客のような印象だった。

こういう店こそ地元に愛されて欲しいものだが、

まあ地元民は他に選択肢がいっぱいあるということでもあるんだろうな。

 

 

さて、

僕のうなぎネタを読んでいる読者のお嬢さん方は何度読ませるんだとお思いでしょうけど、

川越はうなぎが有名なんですよ。(以下、前回コピペ)
例えば「うなぎマップ」なんかが存在するという力の入れよう。

 

歴史的な話としては、観光協会曰く
『川越でうなぎがさかんになったのは江戸時代。豚など肉類を食することを禁じられていた当時、周りに海がないこの辺りで生活していた人たちのタンパク源となったのが入間川や荒川、多数の河岸でとれる、鯉やどじょう、そしてうなぎでした。
そしてそのうなぎを調理するのに利用されたのが特産品として有名であった醤油でした。』

 

ということで、

川越は当時は舟運で発達していたので川の恩恵がすごかったわけですね。
なお、明治以降は鉄道が開通して舟運は衰退気味に(´・ω・`)

 

醤油については松本醤油なんかが有名で、市内の学校給食にはここが使われている。
250年続く蔵元で天保元年から作られた蔵に、

江戸時代から使っている杉桶が40本以上あるとか。

売店の裏が工場になっていて、川越祭りの時には玉子かけご飯を売ってるのでぜひ(`・ω・´)


あと、松本醤油って都内のスーパーでもみかけたりする。注意深く見ている必要はあるが。
なお、主な商品名は「はつかり醤油」(`・ω・´)


そんな話はどうでもいいって?(´・ω・`)ソウカァ

 

さて、読者のお嬢さんは何回読ませるのかしらとお思いでしょうけど、

毎度恒例の川越のうなぎのお話だよ(`・ω・´)!

 

観光協会のページで紹介されているだけでも以下7軒もある。
老舗だらけなので創業年を付けてご紹介。

 

大穀、創業1967年 (県内に10店舗)
東屋、創業1868年(明治元年)
 ※歴史的に言えば江戸から東京になるような激動の年。
いちのや、創業1832年(天保3年)
 ※歴史的に言えば1837年に大塩平八郎の乱
笹船、ノー情報(新しめ)
小川菊(おがきく)、創業1807年(文化4年)
 ※歴史的に言えば1825年(文政8年)に異国船打払令
小川藤(おがとう)、創業1923年(大正12年)
 ※歴史的に言えば関東大震災
ぽんぽこ亭、創業1971?年(2016年現在で45年くらい前としか情報なし)

 

あと、観光協会のページにはないけど以下の2件なんかもよく聞く。
うな吉

 →地元ネットワークの情報によるとぽんぽこで修業した方のお店、らしい。
林屋

 →昭和39年(1964年)創業の、栃木県の川魚屋さんが川越に出したお店(2010年)

 

さて次はどこに行こうか(`・ω・´)

 

小川菊うなぎ / 本川越駅川越市駅
昼総合点★★★★ 4.0