あ…昭和だ! | わがままなマックの最近思う事

わがままなマックの最近思う事

愛のままに…わがままに…僕は好き勝手に書いてます。 、

早朝の山手線は…

上野から巣鴨方面に向かって乗っていると
 
平均年齢がグッとはね上がって
老人ホームにいるような気分になる
徹夜明けでフラフラな僕は重い瞼と必死な争いにほぼ負けて目を閉じると…
 
市場に向かっているんだろうジイサンが仁丹と正露丸と仏壇の線香の匂いを連れてくる
ジジ臭さってヤツだ
そこに職人らしいジイサンがドブと土が混ざった上に汗臭さをまといやってくると
そのあとに…酒臭いジイサンがあの匂いをさせて…そう!
あれは確かMG5だ!
その混沌としたカオスな匂いの中にいると
「あ!これって昭和のニオイじゃん!」と気がつくが…
でも…やっぱり何かが足らない
なにが足らないのか?
 
眠い頭をフル回転させていると
ハッと閃いた
煙草だ!煙草の匂いが無いのである
そう言えば…昔の電車の中で煙草が吸えてた頃は
灰皿臭があった
あれだよ!あれ!
でも…まだ何かが足らない
何だろう?
 
答えが出て来ないと…
更に睡魔がのし掛かってくる
池袋で降りなくちゃ…
今…寝たら帰れなくなる
 
山手線は恐い電車である
一度座って爆睡すると…
♪回って…回って…回って…回るぅぅぅ~
…なのだ
睡魔に負けて爆睡しても
運良く目が覚めて見回すと…
品川だったりすると…一気に力が抜ける
降りて戻ってラッシュアワーに参戦するか?
それとも…諦めてもう一回爆睡を決めるか?となる
でも
睡魔は時にとんでもない選択をさせたがる
仕事に向かっているなら起きてられるが
あとは帰るだけだと…油断すると
もう一周なら爆睡できる…んで
「行っちゃう?」と
 
いやいや大塚まで来たから
次で降りる!と心に決めた時に
 
あ…思い出した
 
足らないニオイは
 
機械アブラの匂い
そう…一家に一台あったミシンの油の匂い
 
この状況に油の匂いと吸殻臭があれば…
完全に『僕の昭和の匂い』になる
 
なんとなく満足な気持ちで電車を降りた
 
その時にもう一人の僕がつぶやく
「だから?…なに?」
 
すると即座にもう一人の僕が言う
「それを聞くなよ!」
 
眠くて思考能力が低下すると
沢山の僕がどんどん出てくる
「さて…西武池袋線に乗れば
また寝れるぞ」
 
と安心して
また…寝過ごし乗り越す僕であった
 
「なぁ~このオチのどこが昭和なんだい?」
「それを聞くなよ!」
ハハハ
 
みなさんはどうですか?
 
みなさんの
昭和のニオイって
どんな匂いですか?