うちのケンシロウもショップ出身。ただ、救いなのは、みんながケンのお母さんを知っていて、「あのママの子やね」って言っていたことです。比較的良心的なブリーダーの方だったようです。
するとアバラが見えて、声も満足に出ない犬が全身を震わせて、へたり込んでいました。仕方がないので、車に乗せようとしましたが、段差が上れません。仕方がないので、抱きかかえて車に乗せて、仕事場に連れて行きました。
保健所や警察、獣医さんなどに連絡して2週間待ちました。体中ノミだらけでしたので、ブラッシングして、拭いてあげました。アスファルトを随分歩いたのでしょう、爪は全部とがったところはありませんでした。餌も沢山は食べられませんでしたので、毎日、帰ったら動いてないのではないかと気が気でなく、飼い主さんが現れなかったら耐えきれないと思い、どなたか引き取ってくれないかと逃げ腰の私。
そんなところに、えんちゃんの記事。
「別れが悲しいのは、一緒にいるのが楽しかったからですね。何度でも泣く覚悟ができたような気がします。」と書き込んだのは、ブンちゃんを看取る覚悟をしたからです。
しかし、先に逝ったのはケンシロウ。ブンちゃんは外の小屋から、ケンちゃんを呼ぶけど出てきません。私たち人間も寂しいけれど、1人で生きてきたブンちゃんに初めてできた友達だったのかもしれないと思ったら、可愛そうになりました。
そんなところに、央から、ペットのおうち にシュナちゃんが出てるよ、と教えてもらってみてみると、宮崎で里親になれる子が3匹。そのうちの1匹がwillちゃん。随分条件が悪そうな子でしたから、もう俺しか居らんやろ、とkokoさんに連絡を入れました。
里親になれるか、ドキドキしました。そして、ブンちゃんに新しい相棒が来ました。
will君、先日からまっすぐ歩けないので、外にトイレに出るのにも一緒に行ってやったりしています。それを見たブンちゃん、俺は?ってアピールをするようになりました。
先日初めて私の手を舐めました。willちゃんが、私の顔を、口と言わず鼻と言わず、舐めて舐めて、噛んで噛んで噛んで、痛いぐらい噛んで舐めてってするのを毎日見ていて覚えたようです。
その後、とうとう甘噛みをしました。やればできるやん。
日曜日、2人を連れて、身内で話題のハンズマンに行きました。まっすぐ歩けない以外には、悪いところがなさそうなので、さすがにwillちゃんも退屈ではないかと思ったので。
すると、私たちよりもお年が上であろうと思われるご婦人が2人、「かわいいねぇ」ってwillちゃんに言ってくださいました。いろいろと聞かれて、保護っ子だったことを話すと、「うちも保護犬を育てたのよ。」と言った後に、willに向かって、「あんたは本当に幸せね」って言ってくださいました。思わず泣きそうになりました。
まっすぐ歩けないのに、倒れながら、顔舐めさせろって走って来るwillちゃん。
次俺がぐるぐる回って部屋じゅう、毛だらけにして甘えるの、って考えてるブンちゃん。
ブンちゃんを助けたおかげで、私たち人間もケンシロウもwillちゃんも幸せになれました。willちゃんを引き取ったおかげで、ブンちゃんも私たちも幸せになれました。
お母ちゃんは、もう1人増えた方がwill君が寂しくないんじゃないかと考えているみたいです。本当にそうか、慎重に考えて、みんな幸せになります。