AIによる虚偽引用で弁護士に厳しい制裁、裁判所が警告 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
裁判所提出書類における誤った、あるいは完全に幻覚的な法的引用に関する裁判所命令や意見の発行件数は、感染症レベルに達したようだ。わずか1年前には、月に1件程度のこうした事例があり、我々は皆その命令をメールで回覧し、弁護士がそこまで愚かなはずがないと嘲笑していた。しかし今では、毎日のように、チェックされないままのAI生成による誤った法律調査の事例が1件以上発生しているようだ。
(1月19日ForbsJAPAN公開記事から一部引用)
AIに作らせた誤った内容の書面を裁判所に提出したという海外での事例の紹介ですが、我が国でもこうしたことが起こらないともいえないほど急速にAIが普及している実感はあります(実際にはもうすでに起こっているのかもしれません)。
現在の一般的な(と勝手に私が考えている)弁護士業界での見解では、AIに書面を作らせても、個別具体的な事実関係をもとにした事案に即した書面が出来上がるわけではなく、また、判例の引用などにも誤りがあることがあり、まだまだ「お任せできる」というレベルに達しているというものではないかと思います。
それでも、一般的な契約書のひな型のようなものをAIに作ってもらって、それを個別に修正していくという使い方は現在でも有用で、かなり助かっている部分もあります。
また、誤字脱字のチェックについては現在のレベルでも相当信頼できるところがあり、正直かなり助かっています(もちろん、データの共有など守秘義務についてはかなり気を使って措置した上でですが)。
AIが作った書面をそのまま裁判所などの外部に出すという勇気はとてもありませんが、下ごしらえや事後的に形式的なチェックを手伝ってもらうということであればかなり使える、そんなところでしょうか。
司法判断にAI関与「あり得ない話ではない」 最高裁長官が会見 | 弁護士江木大輔のブログ