裁判員裁判の評議内容を聞き出そうとした弁護士 業務停止の懲戒処分 [東京都]:朝日新聞

 

同会によると、弁護士は、東京地裁であった裁判員裁判の評議内容を司法修習生から聞き出そうとした。被告は、弁護士の依頼人の共犯者とされていた。
弁護士は同会の調査に「聞き出そうとしたわけではない」と否定したという。

(3月12日朝日新聞デジタル公開記事から一部引用)

 

弁護士は否定しており、今後、日弁連への異議申立てや訴訟により事実関係自体から争われる可能性が高いものと思いますので安易はことは言えませんが、あまり類例のないタイプの懲戒事例であるとはいえます。

 

 

もともと面識があった修習生に対して答えも期待せずに軽く「どんな感じ?」声をかけたという程度のなのかい時に聞き出そうとしたというものなのかによっても評価や懲戒の成否、程度は分かれそうです。

 

 

個人的には、共犯者の裁判員裁判の評議を聞き出したところでそこまで意味はないようにも思うのと、司法修習生と接触があったこと自体は事実のようですが、立場の弱い修習生を結果的に巻き込んでしまっていることについては反省すべきであろうとも思われるところです。

 

 

今はやめてしまっているのですが、かつて司法修習委員会に所属していた頃、ちょうど裁判員制度が始まった時期だったので、集まりで司法修習生に「評議ってどんな感じなの」と軽く聞いたことがあったのですが(特定の事案でもないし、単なる一般的な感想程度を聞いたに過ぎなかったのですが)、その場にいた修習生が顔を見合わせて答えにくそうにしていたので、評議の秘密を守ることについては裁判所当局からはかなり厳しくお達しがされているのだなあという感想を持ったことを思い出しました。

 

 

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