派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で自民党は関係議員ら39人の処分を決定し離党勧告を受けた安倍派の世耕・前参議院幹事長が離党しました。党内からは処分への不満や岸田総理大臣の責任を問う声が出ていて今後の党運営に影響が出ることも予想されます。

(4月5日NHKニュースウェブから一部引用)

 

傍から見ても、何の実力者でもないのに、「座長」という訳のわからないお飾りの地位に祭り上げられていたことが明らかでしたので、まさしく生贄の羊というのがぴったりで憐れではあるという感想です。

 

 

他の処分を受けた議員、受けなかった議員(岸田首相も含めて)とのバランスもいかにも悪く、民間企業の懲戒処分であれば、裁判所で争えば、それなりに有利な結論が得られることも期待できそうな事案です。

 

 

しかし、こうした政党内部での処分については、手続が適正になされたかどうかという点以外の、処分の当否事態については司法審査が及ばないということになっており、処分の不当を訴えたとしても審査してもらえずに門前払いされるというのが判例の立場ですので前途は厳しいということが言えます。

 

 

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