非正規の働き方をあえて選ぶ人が増えている。25〜34歳のうち、都合の良い時間に働きたいとして非正規になった人は2023年に73万人と、10年前より14万人増えた。「正規の職がない」ことを理由にした非正規は半減した。正社員にこだわらない働き方にあった処遇や、社会保障の制度設計が必要になっている。

(3月4日日経新聞から一部引用)

 

非正規という言葉が使われだしたのがいつの頃なのかわかりませんが、私が大学に入った頃(1993年頃)には、アルバイトをしながら自由を謳歌する生き方がそれなりにもてはやされていたような記憶もあります。当時はフリーターといっており非正規という言い方はしていなかったような記憶もあります。

 

 

その後、日本経済のさらなる低迷とともに就職氷河期などを経て「非正規」のイメージは自分で選ぶというよりも「正規」になれなかった負け組のようなイメージの暗いものとなりました。私自身も、大学時代には塾講師のアルバイトに熱を上げて、企業に就職することもなく、結果的に今の職業(自営業)に流れ着いたという感覚なので、「非正規」の職業人生であると言えます。現在なんとか食って行けているのも単なる僥倖であると心から思っています。

 

 

もっとも、「正規」の労働者のほうについても、いつまでも同じ企業に勤めていれば安泰というわけでもなくなり、結局のところ、「正規」であっても「非正規」であっても、ぼんやりとした不安を抱えたものとなったような気がします。

 

 

とはいえ、記事中にも指摘がされていますが、社会保障その他の制度は「正規」を前提としているものであるため、そうはいっても正規の処遇のほうが安心できることは事実です。今後、働き方がますます多様化していくであろうと思われ、どちらの働き方であっても安心して働けるように制度を整えていくことはこの国の活力を支えるという意味でも大切なことであろうかと思います。

 

 

 

フリーター半減目指す 政府、就職氷河期世代を支援 | 弁護士江木大輔のブログ (ameblo.jp)