https://mainichi.jp/articles/20190410/k00/00m/020/228000c

 

 

政府は10日、経済財政諮問会議を開き、バブル崩壊後の就職難で正社員になれなかった「就職氷河期世代」の就労支援を本格化させる方針を示した。今後3年間の集中支援計画を作り、フリーターなどを半減させる方針。就職氷河期の初期世代が50代になる前に本格的な対策を打ち、雇用の安定化を狙う。 

 

 就職氷河期世代はバブル崩壊や銀行の不良債権処理問題などで新卒採用が減った1993~2004年ごろに大学、高校を卒業した世代を指す。働く意欲があっても低収入で不安定なフリーター生活を余儀なくされ、職歴がないまま年齢を重ねたため景気回復後も正社員になりにくい人が多いとされる。 

(4月10日毎日新聞から一部引用)

 

 

1993年(平成5年)大学入学なので,私も就職氷河期世代ということになります。

といっても私は就職活動したことはないので,身をもって氷河期を体験したわけではありませんが。そもそも氷河に前にして司法試験の道に敵前逃亡?していました(いうよりは,私の場合は会社という組織ではやっていけないだろうなというのが何とはなく分かっていたのでそちらの道に進んだというのが本当のところです)。

就職氷河期の中での就職活動こそ体験はしていませんが,もし合格していなければ私も立派とされている企業に正社員として勤めていることはできなかったでしょうし(看板だけは立派な大学には通っていましたので当時も長銀だの日債銀だの有名な企業からのエントリーシート?みたいなのが実家に送られてきていましたが,実体はくそ企業だったわけでそんなところに就職していたらまた人生が変わっていたのでしょう。それでも私などはまだ恵まれていたのだといえます),人生万事塞翁が馬とということを身に染みて感じるのは,そのような世代に属しているからということはいえると思っています。

 

 

ミクロ的に言えばその当時の人それぞれの選択の結果であるということはいえると思いますが,マクロ的に見れば私の属する世代が大きな塊として就労に支障をきたすようであれば今後財政や経済に悪影響をもたらすということでしょうから政策としては意味があるものではないかと頭では分かります。

 

 

ただ,あの当時の就職状況というのは本当にひどかったと思うし,かといって社会や政府が助けてくれるわけでもなく(これもまた仕方ないことといえばそうでしょうが),「何をいまさら」とひねくれた考え方をしてしまうような世代でもあるわけで(それだけ痛めつけられたともいえる),頭ではわかっていても心では受け入れられないというところもあるような気がします。