安田純平さんのパスポート発給拒否処分取り消す判決 東京地裁 | NHK | 外務省
シリアで武装組織に拘束され、解放されたフリージャーナリストの安田純平さんへのパスポートの発給をめぐる裁判で、東京地方裁判所は、発給を拒否した外務省の処分は違法だとして、処分を取り消す判決を言い渡しました。
シリアで武装勢力によって3年余りにわたって拘束された安田さんは、拘束中にパスポートを奪われたことから、5年前、再発行の申請をしましたが、外務省は、安田さんはトルコへの入国が禁止されているとして発給を拒否する処分をしました。(1月25日NHKニュースウェブから一部引用)
提訴が報じられたのが2020年1月のことであり、判決まで4年かかったということになります。
旅券再発給求め、安田さんが提訴 「拒否は違憲」国相手に | 弁護士江木大輔のブログ (ameblo.jp)
安田さんの件では,そもそも一般旅券の発行自体が認められなかったということのようですので,前記の事案と比較すると,出国自体ができないということで,さらに厳しい制限が課されたということのようです。
旅券法では,一般旅券の発給を拒否できる場合として渡航先に施行されている法規によりその国に入ることができない場合をあげていますが,渡航先からトルコを除外するということで対応はできないのかということについては疑問が残るところです。
当時の報道限りで考えたこととしては制限として広すぎる、厳しすぎるのではないかということでしたが、今回の判決も同様に考えたということかと思われます。