小説ブームは少し過ぎてしまいましたが… 

そうなんです、5月頃から読書を少しずつ始めました。11月頃まで順調に小説や絵本を読むというマイブームが来ていました。

 

国語力がちょっと低いので、「自分が進んで本を読んでいる」という事実に嬉しくもありました

 

今回は結構お世話になっている立東舎乙女の本棚シリーズ 

「人間椅子 江戸川乱歩+ホノジロトヲジ」です。(敬称略)

「人間椅子」は小説でも読んだことがあり、印象に残っている話です。

それが絵本になっていると知り、どんな風に描かれているのか気になって借りてみました。

ぱっと見、何の絵なのか分からないです

 

これは、確か椅子の職人が椅子の中で生活するという描写だったような気がします。

2か月前に借りた本なので、間違っていたらすみません。

 

私の主観的なこの話の説明を少しします。

奥様(作家)にお手紙が届きます。その送り主は自らのことを醜い容姿であり、椅子職人(革の椅子)であると名乗ります。

椅子職人はある時大きい椅子を作ってほしいとお客様から依頼され、(なぜだったか細かくは忘れてしまいましたが)椅子の中に入ってみることを思いつきます。そして、本当に人間が入れる椅子を作り、椅子職人が入ったまま椅子は買い手に渡ります。その買い手の椅子として生活するうちにとある女性を好きになります。

そしてその好きになった女性は、手紙を送っている奥様のことで、今までの椅子としての生活を手紙を通して明かされた奥様はぎょっとしたという話です。(主観)

↑椅子として生活する職人の感覚を表現していたと思います。背もたれにかかる圧やひじの置き方など、この職人は椅子に座るような体勢で椅子になっていました。

私のイメージでは、椅子に人が座った時、椅子職人を透けて見えるようにしたら、人の上に人が座っているような感じかなと思っています。

 

そしてこれはすこし不穏な空気が漂っていますが、外国人か誰かに座られている時だったと思います。

誰も自分(職人)に気が付かないのに、ここでいきなり座っている人が椅子から刺されたら皆驚くだろう という描写だった気がします。徐々に椅子の中にいる自分に気が付いてほしいと思ったりしています。

 

乙女の本棚シリーズは画集としても楽しめる絵本がテーマなため、絵が綺麗です。本当にナイフが光って鋭く見えます。

 

醜い職人のはずですが、やっぱりイケメンに見えるのは気のせいでしょうか。

 

 

最後はネタバラシです。これは、奥様(作家)に読んでもらいたかったストーリーです。実際に奥様の家にある椅子に人が入っているわけではなく、「手紙を思わせる小説を送った」という話でした。

黒い服の人が小説の送り主で、下の白い人達はきっと黒い人の操り人形的な絵なのかなと思ったり…

白い人は3人かと思って見ていましたが、5人くらいいますね。芸術は難しいです。

 

 

個人的に江戸川乱歩の作品は1つの話で2度驚かされる気がします。最初に謎を解いたように見せて、実はそれもひっかけだったという感覚に陥ったことが多々あります。

エドガーアランポーの話はあまり掴めなかったので、私には江戸川乱歩の方が分かり易くて面白いです。