同じように腕がしびれていても、胸郭出口症候群と、頚肩腕症候群は
原因が違います
首をいたい側、斜め後ろに倒してみてください
さらにその状態で、誰かに頭をぐっと、上から押してみてもらってください
痺れ、痛みが強くなりませんか?
もし、違和感が強くなる様なら、
頚肩腕症候群の疑いがあります
こうなったら、とりあえずは整形外科で画像診断を受けましょう
どこの関節で神経が圧迫されているかを特定するためです
できれば、レントゲンとMRIを受けるのがベストです
このときに「ヘルニア」と診断されることがあります
さて、ヘルニアって何だと思いますか?
ヘルニアとは飛び出すという意味です
脊椎同士のあいだには、椎間板という組織があります
椎間板外部の構造は野球のボールのそれに似ています
糸をぐるぐる巻きにして、裂けることのないように強化された構造
その中心部に、髄核というゼリー状の物質があります
何らかの原因で、この髄核が押しつぶされ、
外壁を押して隆起ができた・・・・これもヘルニアです
押された外壁が裂け、髄核が頭を出した・・・・これもそうです
さらに、髄核が完全に外に押し出されてしまった・・・・・酷い状態です
問題は、隆起した部分、もしくは髄核が神経を刺激するか否かです
隆起してしまっても、神経に触れない限りはそれほど酷い症状は出ません
逆に言うと、ほんの少しの隆起でも、神経を圧迫するような状態になると、
痺れ、痛み、筋力低下、知覚低下・・・・・色々な症状が出てきます
このヘルニア、頚椎の5番目あたりと腰椎の3~5番目あたりに
好発します(一番テンションがかかりやすい部位であるので)
頚部においても腰部においても、神経症状が出ると
ヘルニアと判断されることが多いようです
でも、日常生活の行動レベルで、髄核が押し出されるでしょうか?
例えば、とても重たいものを抱えようとしてガクッと来たとか
スノーボードで転んで頭を打ったぐらいの衝撃、圧力がかかれば
それもありえるでしょう
ヘルニアの大半は真性ではないといわれる方がいます
ヘルニアみたいな症状ではあるが、「飛び出して」はいず
椎間板周りの軟部組織の炎症等が原因のことが多い、と
であるならば、手術は本来必要ないのですが
どうしても日常生活に支障をきたしてしまうので
オペという手段をとりがちです
しかし、なかなか根治しない(痺れが残る等)という話もよく聞きます
また、先ほどからの頚肩腕症候群もヘルニア様の症状が出ますので
混同され、オペされることもあるようです
でも、命にかかわることは別にして、切って貼っては
なるたけ避けたいものです
可能であれば、保存療法・・・・・それにこしたことはないのですが・・・・・