私の働くデイに来ている洋次くん(仮名)のお話です。
その日、洋次くんは学校からデイに来たら眠くて仕方なくてお昼寝をしました
朝に頓服の向精神薬を飲んだとのことなので、その影響もあったのでしょう。
時々、何度か職員に起こされながら、帰る時間まで寝ていました。
帰る間際にようやく起きたのですが、活動の時間が少なかったからか、なかなか帰る気になれないようでした。
職員に声をかけられたり、車の写真カードを見せられたりしても、手を振って行かないと拒否を示しました
数年前は、洋次くんは嫌なことがあると、怒って物を叩いたり人を叩いたりすることもあったので、手を振って拒否を伝えられるようになったことは素晴らしいことです
だけど、帰らないのはどうしたものか…
他の子に少し待ってもらって、職員は悩みました。
順番を変える、車を変えるなど…
でも、洋次くんはいつもと違う車に乗るかななどまた違う悩みも出てきます
すると、そうこうしているうちに、洋次くんが1人で降りてきて、すんなりと車に乗ったのです
職員と子どものタイミングが合わない時はよくあります。
少し時間が経つことで納得して動けることも。
納得するまで気持ちの整理をしていたり、理解するまで時間がかかったり、その子の中でいろいろと過程があるんだろうなと思います。
こちらのタイミングで急かさずに待つことは大切だなぁと実感した出来事でした。
みんなそれぞれに時間や感覚は違うので、もっと自由にその人らしく過ごせるようになればいいと思うし、できれば私もそうしていきたいと思います。